ゴミ屋敷になる原因は? 片付けのコツや相談窓口などについて解説

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社会問題となっている「ゴミ屋敷」は、家全体・部屋がゴミで埋まっている状態のことです。家主に掃除の習慣がないことや空き家などに見られる問題であり、年々増加しています。ゴミ屋敷は、周辺に悪臭・害虫被害をおよぼす原因となり、近隣トラブルに発展することも多いのです。トラブルを未然に防ぐためには、ゴミ屋敷の原因や解決方法・片付けのやり方などの知識を身につけておかなければなりません。そこで、本記事では、ゴミ屋敷の基礎知識や適切な対応の仕方・原因・解決方法について説明します。

  1. ゴミ屋敷の基礎知識
  2. ゴミ屋敷の対応について
  3. ゴミ屋敷の原因とは
  4. ゴミ屋敷の解決方法
  5. ゴミ屋敷に関してよくある質問

この記事を読むことで、ゴミ屋敷の原因を知り、適切な対応や片付けができます。原因について知りたい方や対処をしたい方は、ぜひ参考にしてください。


1.ゴミ屋敷の基礎知識

ゴミ屋敷とは、一体どのような家なのでしょうか。社会問題や背景・困りごとなど基礎知識を身につけておけば、状況に合った適切な対応ができます。

1-1.どんな状態か

ゴミ屋敷とは、ゴミが野積みの状態で放置された建物のことです。決して、ゴミ集積所ではなく、居住用の建物もしくは土地に、居住者自ら出すゴミや運びこまれた不用品を溜(た)めこんでいる状態となります。ゴミや不用品を溜めこんだ結果、建物内からあふれ出てしまい、道路や歩道へはみ出して問題になることもあるのです。さまざまな不用品が溜まっているため、悪臭はもちろんのこと、ハエやゴキブリなど害虫の発生・隣家への侵入や散乱という問題が多数出てきています。

1-2.社会問題として

ゴミ屋敷は、社会問題として取り上げられることも多々あります。たとえば、景観の破壊や悪臭などによる近隣住民への迷惑行為・放火の危険性などです。また、一般にゴミとされるものでも、所有権が存在しているため、本人が「ゴミでない」と判断すれば第3者は否定できません。よって、近隣住民や行政の介入が難しいのも、問題として挙げられます。

1-3.背景について

ゴミ屋敷は、年々増加傾向にあります。その背景として、さまざまな原因が考えられますが、主に挙げられるのは、ゴミ捨て場の問題と精神疾患・異常行動です。家電リサイクル法によって、家庭用電化製品はリサイクル券を購入して、引き取りをメーカーや販売店などに依頼しなければなりません。費用と手間がかかることから処分しきれずに、そのまま家に置いたままの状態が増えました。また、もったいない精神から不用品を集めたり、罪悪感から処分できなかったりという精神疾患・異常行動も増加背景につながります。

1-4.どんな困りごとがあるか

ゴミ屋敷の困りごとは、周囲に対する迷惑行為です。異臭や害虫の発生が近隣住民への迷惑行為となり、トラブルに発展してしまいます。また、孤独死による不用品の処分や片付けにも苦労するものです。現在の日本は少子高齢化がすすんでいるため、ゴミ屋敷の住人が年を重ねていき孤独死する可能性も高まるでしょう。孤独死の場合は、家族または管理人・行政が対処しなければなりません。

2.ゴミ屋敷の対応について

ゴミ屋敷の問題を解決するために、どのような対応をすべきか悩んでいる方が多いのではないでしょうか。自治体の対応や法律上の問題・周囲ができることについて説明します。

2-1.自治体の対応

現時点において、ゴミ屋敷を取り締まる法律はありません。そのため、近隣住民から訴えられたとしても、注意喚起だけとなるケースもあります。自治体が直接取り締まることはできないので、解決は難しいと言えるでしょう。ただし、ゴミ屋敷が問題視されるにつれ、自治体の中では条例を定めるところも増えてきました。たとえば、東京都足立区では、2013年に「足立区生活環境の保全にかんする条例(ゴミ屋敷条例)」が施行され、ゴミの撤去費用最大100万円まで区が負担してくれます。

2-2.法律上の問題

ゴミ屋敷を取り締まる法律がない限り、目の前にあるゴミが本当にゴミなのか、それとも財産なのかは所有者が判断することになります。たとえ、裁判に発展したとしても基準となる法律がないため、明確な線引きが難しいのです。行政が強制的にゴミを撤去することができないのも、法律上の壁があるからといえます。

2-3.周囲ができること

直接、所有者・家主に注意喚起を行う人もいますが、近隣トラブルになる恐れがあるのでおすすめしません。実際に、苦情を伝えたことで逆ギレされ、嫌がらせを受けるトラブルも起きています。そのため、直接交渉するのではなく、自治体などに相談してください。ゴミ屋敷への指導は、行政・自治体に任せることが1番です。もし、家族がゴミ屋敷に住んでいる場合は、片付けを促して一緒に処分するのも解決策につながります。ただし、片付けを強制すると、家族でも逆ギレされる恐れがあるので注意しなければなりません。

3.ゴミ屋敷の原因とは

ゴミ屋敷を解決するためには、原因を知ることが大切です。社会的要因や個人的要因・捨てられない病気について詳しく説明します。

3-1.原因は?

ゴミ屋敷の原因は、社会的要因と個人的要因に分けることができます。それぞれの特徴について、詳しくチェックしておきましょう。

3-1-1.社会的要因

社会的要因としては、高齢者問題や家電リサイクル法などが関係しています。家電リサイクル法は、処分方法が決められているため、時間や手間がかかり、不用品をそのまま放置する人が増えているのです。また、年を重ねるほどに体力が衰え、片付けや不用品処分も思うようにできません。家族とのコミュニケーションを頻繁に取っていない高齢者も多く、1人で孤立するケースが増加しています。家族の助けも得られずに、どんどんゴミが溜まってしまうのです。

3-1-2.精神疾患などの個人的要因

精神医学の見解において、ゴミ屋敷になるのは強迫性障害の1つである「強迫的ホーディング」が関係していると考えられています。強迫的ホーディングとは、居住空間において大量の品物を集め、手放すことができない障害です。また、異常行動の1つとして、収集癖・もったいない精神の強さ・ADHD(注意欠如多動性障害)などの精神疾患になっている可能性があります。

3-1-3.そのほか

精神疾患ではありませんが、買いもの依存症によってゴミ屋敷になるケースもあります。新しいものを購入し、古いものがどんどん増えていくことに気づかないのです。また、仕事や家事が忙しくて片付けができない・整理整頓や片付けが苦手という原因もあります。

3-2.捨てられないという病気について

強迫性障害の中には、ものを捨てることができない・過剰に収集するなどの症状が挙げられます。その結果、敷地内外にあふれるほどのものがたまり、ゴミ屋敷になってしまうのです。ものが捨てられないのは、精神疾患の現れでもあるので注意しなければなりません。特に、以下の項目に当てはまる方は、精神疾患にかかっている可能性があります。

  • ほとんどの人が役に立たない・価値がないと認識しているものを集め、捨てることができない
  • 収集物の散らかり方が激しく、生活空間が使えなかったり、範囲が限られたりしている
  • 収集物の処分が困難であることに対して、著しい被害や苦痛が生じる

4.ゴミ屋敷の解決方法

ゴミ屋敷になった建物は、どのように解決すればいいのでしょうか。相談窓口や片付け方法・プロに頼んだほうが良いケース・業者選びのポイントについて説明します。

4-1.相談窓口

原因別・自治体・医師・法律家ごとの相談窓口について説明します。

4-1-1.原因別

精神疾患の恐れがある人は、精神科へ相談してください。ものが捨てられない人は、考え方や気持ちの整理からしていかなければなりません。ただ、忙しくて片付ける暇がない人は、業者に依頼するといいでしょう。不用品処分や片付けサービスを行っている業者に依頼すれば、自分の代わりにスムーズな整理ができます。

4-1-2.自治体

近隣のゴミ屋敷で悩んでいる方は、1度自治体に相談してください。最近は、ゴミ屋敷を取り締まる条例を制定する自治体も増えてきました。解決策を一緒に導き出せるかもしれませんので、1人で悩まずに話だけでもしてみてください。

4-1-3.医師

原因別でも説明したように、精神疾患などの病気がゴミ屋敷と関係しているケースもあります。家族ではどうにもできず、異常行動をくり返す場合は、医師に相談しましょう。ゴミ屋敷が社会問題となりつつある今、精神的なケアも重視されています。

4-1-4.法律家など

ゴミ屋敷で隣人とトラブルになり、個人間での話し合いが不可能になるケースが起きています。話し合いで解決できないようであれば、法的な対応を考える必要もあるでしょう。その場合は、1度弁護士などの法律家に相談してください。

4-2.片付け方法

まずは、大きいものから片付けてください。ゴミ屋敷は足の踏み場がない状態となっているため、玄関口から窓へ向かう道をつくらなければなりません。足の踏み場ができれば、片付けやすくなるでしょう。大きいものから片付けていき、ゴミはすべて処分してください。燃えるゴミ・粗大ゴミ・燃えないゴミと細かく分別するのは、ある程度片付けてからにしたほうがいいでしょう。しかし、大量の不用品が出てくる恐れがあるため、片付けるまで時間と手間がかかります。無理だと感じる場合は、業者に依頼するのも選択肢の1つです。

4-3.プロに頼んだほうが良いケース

自分で片付けられない状態になっている場合は、業者に依頼したほうがスムーズです。たとえば、多量の害虫が発生している・天井までゴミがつまっている・認知症や精神疾患で片付けられない・忙しくて時間が取れない場合などが当てはまるでしょう。困難な状態であるにもかかわらず、無理に片付けようとすれば、ケガをする怖れもあるので注意してくださいね。

4-4.業者選びのポイント

片付けや不用品の処分依頼で業者を選ぶ際は、以下のポイントに目を向けてください。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディー
  • 見積もり内容が明確
  • 料金設定がハッキリ表示されている
  • ゴミ屋敷問題の解決に実績がある
  • 不用品の処分だけでなく、買取も行っている
  • 産業廃棄物収集運搬許可や古物商許可を取得している

5.ゴミ屋敷に関してよくある質問

ゴミ屋敷に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

5-1.ゴミ屋敷になりやすい人の特徴とは?

毎日忙しくしている人・ADHD(注意欠如多動性障害)の人・もったいない精神がある人・片付けや整理整頓に苦手意識を持っている人・買いもの依存症の人が挙げられます。ものに対する執着心をなくすことが、片付けの第一歩につながるでしょう。

5-2.ものを増やさないコツとは?

不用品の処分や片付けをしたら、そこで終わりというわけではありません。片付けた後は、ものを増やさない努力が次のステップとなります。新しいものを購入したときは、古いものを同じ数だけ捨ててください。最低限のものだけ購入することも大切です。

5-3.ゴミ屋敷の解決でやってはいけないこと

一気にすべてを片付けようとしたり、いつか使うかもしれないと処分を思いとどまったりしてはいけません。自分で片付ける場合は、計画的に少しずつ片付けることが大切です。そして、そのときに要らないものはすべて処分してください。

5-4.業者に依頼したときの費用はいくらか?

目安として、不用品処分や片付けサービスを行っている「ファンデックス」の料金体系を紹介します。

  • 1K(作業員数2名):34,800円~
  • 1DK(作業員数2名):59,800円~
  • 1LDK(作業員数3名):79,800円~
  • 2DK(作業員数3名):119,800円~
  • 3DK(作業員数5名):179,800円~

部屋の広さや作業員数・不用品の量などによって異なるため、見積もりをきちんと確認しましょう。

5-5.費用を抑えるポイントとは?

処分費用を抑える方法として、買取サービスの活用があります。不用品の中には、まだ使用できるものもあり、価値があると判断されれば買い取ってもらえる可能性があるでしょう。売れるものは売り、売れないものは処分すれば、処分費用を抑えることができます。「ファンデックス」では買取サービスも行っているので、ぜひチェックしてください。

まとめ

いかがでしたか? ゴミ屋敷は、近年社会問題化している深刻な状態です。放置するほど、悪臭や害虫被害が悪化して近隣住民とのトラブルに発展する恐れがあります。ゴミ屋敷になる原因は、社会的要因と個人的要因の2つが考えられていますが、ほとんどは家主による異常行動です。ものが捨てられない・もったいない精神が強くて要らないものでも保管してしまう方は、精神疾患にかかっている可能性もあります。早めに対処するためにも、原因を突き止めてください。自分たちでの片付けが困難な場合は、業者に依頼したほうがいいでしょう。ゴミ屋敷の対処法や相談窓口を把握しておけば、スムーズに対応できます。