
捨てない片付けを実践するために知っておくべき3つの方法
2016/10/20
数年前からブームになり、今や整理整頓の方法として定着した感のある「断捨離」。
不要なものをかたっぱしから捨てていく方法に爽快感を覚える人もいるでしょう。
しかし、中にはどうしても捨てられないものもあります。
また「もったいない」と思ってしまうと、不要なものでも捨てられない人も少なくないでしょう。
そこで今回は、できるだけものを捨てない片付けの方法をご紹介します。
不要なものは何でも捨ててしまえば簡単ですが、ものによってはまだまだ誰かの役に立つものもあるのです。
不用品を一気に片づけたいという方はぜひ読んでみてくださいね。
目次
1.捨てにくいのには理由がある?
この項では、不要になっても捨てにくいものにはどんなものがあるのかをご紹介します。
中には無理に捨てると後で後悔するものもあるでしょう。
1-1.高価なものは捨てられない?
- 初めてのボーナスで買った高価なもの
- コツコツとお金を貯めて買ったブランド品
など元の値段が高いものはなかなか捨てにくいです。
また、布団や大型家具など「かつては嫁入り道具になるくらい高価だったもの」も捨てにくいという方が多いでしょう。
1-2.二度と手に入らないものはやっぱりもったいない
絶版になってしまった本や、生産中止になってしまったものなど「手放すと二度と手に入らないもの」はやはり捨てにくいでしょう。
たとえ保存状態が悪くてボロボロになってしまっても「どうしても捨てられない」という方は少なくないと思います。
1-3.思い出の品を捨てるのは危険?
仕事の成果や、趣味で作ってきた品々、子供の作品などの思い出の品もなかなか捨てられないもののひとつです。
第三者から見ればガラクタにしか見えなくても、家族にとっては大切な宝物、というものも多いでしょう。
このようなものを不用意に捨ててしまうと、自分のアイデンティティが失われたように思う人もいます。
断捨離をして思い出の品まで捨ててしまい、後で後悔しているという方も少なくないでしょう。
2.捨てられないものの始末のつけ方とは?
しかし、捨てられない物をすべて取っておいては収納スペースがいくらあっても足りません。
そこでこの項では、捨てられないものの処分方法をご紹介します。捨てるだけが処分の方法ではありません。
2-1.売却する
- 発売から5年以内の家電
- サイズアウトした子供服や使わなくなったベビー用品
- 買って1年以内の服やカバン
- コミックスや小説
- 組み立て家具以外の大型家具
などは売却できます。今は街中にリサイクルショップもたくさんありますので、査定も簡単です。
また、リサイクルショップによっては「出張買取」といって、店員が自宅まで査定に来てくれるサービスを実施している所もあるでしょう。
これを利用すれば冷蔵庫などの大型家電も簡単に売却できます。
リサイクルショップ以外にもフリーマーケットやインターネットオークションなど不用品を売却する場所はたくさんあります。
積極的に利用してみましょう。
2-2.寄付する
家電や家具などは福祉施設やNPO法人などが寄付を募っている所もあります。
また、古タオルや古バスタオルなどのリネン類はペットの保護団体が寄付を呼び掛けている所もあるでしょう。
インターネットで「不用品 寄付」と検索するといろいろなページがヒットするので、「売却するほどではないけれど、捨てるにはもったいないもの」がある場合は、寄付をするのもよいですね。
ただし、古着などは状態が良くなければ引き取ってもらえません。
また、ブランド物など高価すぎる衣服も受け付けられないことが多いので注意しましょう。
寄付をする際は古着やリネン類は洗濯し、その他のものはほこりをぬぐって持って行ってください。
汚れたままで寄付するのはマナー違反です。
2-3.形を変えて取っておく
思い出の品や二度と手に入らないものは、形を変えて取っておくという方法があります。
趣味の品や子供の作品、仕事の成果などは写真に取って残しておいても良いでしょう。
現物がなくても写真を見れば「あの時はこんなものを作ったね」と思い出話に花を咲かせることもできます。
本やフィルム写真などは電子化してみましょう。
本を解体してスキャンし、パソコン内にデータとして取り込むことを「自炊」と言います。
ようするに自分で紙の本を電子書籍化するのです。
これならば何千冊もの本がSDカード1枚に収まるでしょう。
自炊のやり方を解説したサイトはたくさんありますし、東京や大阪などにはスキャナーや裁断機などを備えた自炊スペースもあります。
また、近頃はフィルム写真をデジタル化するサービスを行っている写真屋やネットサービスも増えてきました。
これを利用すればアルバム何冊分もの写真がDVD-ROM1枚に収まり、焼き増しも簡単です。
3.捨てない片づけを成功させるコツとは?
では最後に、捨てない片づけを成功させるコツをご紹介します。
不要なものは長くとっておくほど捨てるしか選択肢がなくなるのです。
3-1.不用品はすぐに処分する
ものは時間がたつほど劣化していきます。
たとえ未使用でもタンスや押し入れなど収納スペースに入れておくだけで、色あせしたりシミができたりする場合もあるでしょう。
また服やバッグなどは流行がありますから、古いものは全く値段がつきません。
ですから不要になったものはできるだけ早く処分しましょう。
服やファッション雑貨はシーズン中の品物であれば、一定の値段がつきます。
家電なども同じこと。
いくら元値が高価でも古いものは価値がないのです。
ですから定期的に家の中を整理して、不用品が出たらそのつど処分していきましょう。
3-2.一度にやろうと思わない
捨てない片づけは手間がかかります。
寄付するにしても売却するにしても、付属品をそろえてきれいにしなくてはなりません。
ですから一度に家じゅうの不用品をすべて処分しようと思わないことです。
前述したようにシーズンごとに家の中を見直し、不用品を定期的に処分する習慣をつけましょう。
3-3.業者はよく選んで利用しよう
不用品を売却する際に利用したいのが、リサイクル業者と不用品回収業者です。
不用品回収業者は基本的には有料で不用品を回収してくれる業者なのですが、中には買取をしてくれるところもあります。
売却できるかどうか微妙な品物がある場合は、リサイクルショップよりも不用品回収業者を利用したほうが便利なケースもあるでしょう。
しかし、不用品回収業者やリサイクル業者の中には、価値のあるものを不当に安く買いたたく悪徳業者がいます。
特に近年はいきなり家にやってきて、貴金属を無理やり買い取っていく「押し買い」行為が問題になっているのです。
業者を選ぶ際は自分で実績のある業者を選びましょう。
電話応対がきちんとしている業者は優良な業者である可能性が高いです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は捨てない片付けのやり方をご紹介しました。
まとめると
- 不用品は新しいものほど売却できる可能性が高い
- 思い出の品は形を変えて取っておこう
- 寄付をする際は洗濯したりきれいにしてもっていくこと
- フリーマーケットやインターネットオークションなども利用して不用品を処分しよう
ということです。最近はたくさんのものが残された親の家の片づけに悩む人が増えています。
もったいないと思う気持ちも理解できますが、このような捨てない方法で少しずつ家の中を片付けていきませんか?