独居老人の孤独死が増加中!?本人や地域が行える対策とは?

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア Google+でシェア

一昔前まで、高齢者の大部分は家族と暮らしていました。
しかし、今はひとり暮らしの「独居老人」が年々増えています。
そして、独居老人の増加とともに問題になっているのが「孤独死」です。
今回は、独居老人に孤独死が多い理由や孤独死を防ぐ対策方法などをご紹介します。
独居老人の孤独死は人ごとではありません。
早いうちに対策を練っておかないと、家族や友人が孤独死する可能性もあるのです。
高齢者でひとり暮らしをしている方や親族が高齢でひとり暮らしをしているという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

目次

  1. 独居老人はなぜ増えている?
  2. なぜ、独居老人は孤独死をしやすい?
  3. 親族が近くにいても、孤独死は防げない?
  4. 孤独死を防ぐにはどうしたらいいの?
  5. 孤独死を発見したり血縁者が孤独死してしまったりした場合は?
  6. おわりに

1.独居老人はなぜ増えている?

20年ほど前まで、高齢者でひとり暮らしをしている方は、配偶者に先立たれた人や子どもが遠くに住んでいる人が大半でした。
しかし、現在はそれに加えて未婚のまま高齢になった方や、離婚をしてひとり暮らしになった方が増えてきています。
そして、このような独居老人は親族や家族がいないという方や、いても疎遠になっているという方が多いのです。
ですから、経済的にも困窮(こんきゅう)しやすく、体の調子が悪くなっても周囲に助けを求めにくいでしょう。
そのため、孤独死のリスクがよりアップするのです。

2.なぜ、独居老人は孤独死をしやすいのか?

独居老人は、人つきあいが全くないという方も少なくありません。
特に、未婚の方や離婚をしてひとり暮らしになった方は、兄弟をはじめとする親類ともつきあいがない方もいるでしょう。
仕事をしている人ならば、無断欠勤が続くと上司や同僚が気づいてくれます。
しかし、定年を迎えて人つきあいもない高齢者が自宅で倒れていても、気づかれるまで時間がかかるでしょう。
その結果、孤独死してしまうのです。
2012年の調査では、全国で一万五千人以上の高齢者が、死後4日以上たった状態で発見されているという報告がされました。
しかも、男性が圧倒的に多く女性の2倍以上です。

3.親族が近くにいても、孤独死は防げない?

しかし、子どもをはじめとする親族が近くにいても、独居老人の孤独死は完全には防げません。
何らかの理由で親や兄弟と疎遠になってしまう人は多いのです。
また、子どもが自分の生活で手いっぱいだと、親の介護にまで気が回りません。
今は、若い世代ほど生活に余裕がないという家庭が増えています。
ですから、「子どもが近くに住んでいるならば、面倒を見てもらえばよい」というわけにもいかないのです。

4.孤独死を防ぐにはどうしたらいいの?

独居老人が孤独死をすると、いろいろな方に迷惑がかかります。
また、高齢でひとり暮らしをしている方は「自分が孤独死をしたらどうしよう」と不安にかられることもあるでしょう。
そこで、この項では本人、地域、行政に分けて孤独死を防ぐ対策法をご紹介します。

4-1.本人が行える孤独死対策

高齢になると、新しい人間関係を築くのもおっくうになります。
特に、妻に先立たれた男性は、「近所づきあいはすべて妻に任せていた」という方も多いでしょう。
ですから、近所の人とのつきあいもなく、家に閉じこもりがちな人も少なくありません。
しかし、これではいざというときに、ご近所に助けを求めることもできないでしょう。
ですから、挨拶だけでもかまわないので、ご近所づきあいは行ってください。
また、元気ならば趣味やボランティアのシルバーサークルに所属するのもひとつの方法です。
さらに、行政の介護サービスを利用し、ヘルパーを派遣してもらうのもよい方法でしょう。

4-2.地域が行える孤独死対策

今は、昔のような濃いご近所づきあいをしているところは少ないです。
しかし、町内会や集合住宅の自治会の活動が盛んなところは、独居老人への声かけを積極的に行いましょう。
定期的に挨拶をするだけでも、会話のきっかけが生まれます。
また、行政と協力して独居老人が住んでいる家を把握したり、行政と本人をつなぐ橋渡し役をしたりしてあげるとよいでしょう。

4-3.行政が行っている孤独死対策

行政は、孤独死のことを「孤立死」という名称で呼んでいます。
行政も孤独死を問題視しているのです。
しかし、プライバシーの問題から、あまり個人の生活に立ち入ることもできません。
ですから、大多数の自治体は相談窓口を設けて「困ったことがあったら相談してください」という姿勢を取っています。
しかし、このような相談窓口があることを、知らない独居老人も少なくありません。
また、独居老人の中には「行政の世話にはなりたくない」と意地を張る人もいるのです。
ですから、自治体の中には地域と連動して、独居老人の様子を定期的にうかがっているところもあります。
また、市役所などに高齢者向けのサービスの案内を掲載したパンフレットを置いているところもあるでしょう。
さらに、電話で相談を受けつけている自治体も多いです。

5.孤独死を発見したり血縁者が孤独死してしまったりした場合は?

では最後に、孤独死の現場を発見してしまった場合や、血縁者が孤独死をしてしまった場合の対処法をご紹介します。
いざというときのために、覚えておいてください。

5-1.孤独死を発見した場合は?

ご近所の家から異臭がしたりはえなどの虫が大量発生したりしている、という場合は孤独死が疑われます。
このようなときは、まず警察に連絡してください。
また、もし子どもや親族の電話番号が分かるなら、連絡しましょう。
後は、警察や親族が対応してくれます。
また、アパートや借家の大家をしていて住人が孤独死してしまったという場合は、警察と保証人に連絡してください。
勝手に遺体や部屋の中のものに触ってはいけません。
遺品の処分や部屋の原状回復は、保証人や遺族と話し合いましょう。
できれば、親族や保証人に原状回復の費用を出してほしいと思う大家は多いですが、完全に負担してもらうのは難しいのが現状です。

5-2.血縁者が孤独死したと連絡がきたら?

前述したように、孤独死する方は血縁者と疎遠になっている方も少なくありません。
ですから、「何年も会っていない血縁者が孤独死をしたから手続きをしにきてほしい」といきなり連絡が来ることもあります。
最近増えているのは、離婚して疎遠になった父や母が孤独死をした、というケースだそうです。
孤独死をした場所が賃貸住宅であった場合、大家から部屋のクリーニングや修繕費用を請求されることもあります。
この場合は、相続を放棄すれば払わなくてもよいのです。
その代わり、遺産もすべて放棄しなくてはなりません。
話し合いが長引きそうな場合は、「荷物を運び出すだけ」など片付けの一部だけ負担を申し出るのもひとつの方法です。
今は、遺品整理を手伝ってくれる不用品回収業者なども増えてきましたので、そのようなサービスを利用すれば片付けも短時間で行えます。

6.おわりに

いかがでしたか?
今回は、独居老人の孤独死が増えている利用や孤独死を防ぐ対策などをご紹介しました。
まとめると

  • 近所づきあいもなく、血縁者と疎遠な独居老人が増えており、家の中で倒れていても気づかれにくい。
  • 親類や子どもが近所に住んでいても、完全に孤独死は防げない。
  • 高齢者でひとり暮らしをしている方は、社会とつながりを持ち続けよう。
  • 地域は、独居老人に定期的に声をかけておくと異変に気づきやすい。
  • 行政の中には地域と連携して独居老人の様子を把握しているところもある。

ということです。
ひとりで老後を過ごしている方は、健康に気を配るのはもちろんのこと利用できるサービスなども把握しておくことが大切になります。