
終活カウンセラーとは? 終活の始め方やポイントについて
2017/06/12
終活という言葉は、テレビやインターネットなどでよく取り上げられるようになりました。人生の終わりをより良いものとするため、事前に準備を行うことを終活といいます。しかし、何から始めればいいのか分からずに、途中で断念する方も多いでしょう。そんなときに、終活のお手伝いをするのが「終活カウンセラー」です。終活をスムーズに行うためには、基礎知識だけでなく、終活カウンセラーとは何なのか、知ることが大切なポイントとなるでしょう。そこで、本記事では、終活の基礎知識から具体的な方法・終活カウンセラーの必要性・相談や生前整理などについて説明します。
この記事を読むことで、終活カウンセラーについて知ることができ、終活をスムーズに行うための知識を得ることもできます。終活を考えている方はぜひチェックしてください。
1.終活の基礎知識
スムーズに終活をすすめるためには、基礎知識を深める必要があります。終活はどういうことなのか、目的・必要性、最近の傾向・背景、メリット・デメリットについて詳しくチェックしていきましょう。
1-1.どういうことか
終活とは、「人生の終わりのための活動」を意味しています。人が人生の終わりに向けて、さまざまな準備や自分自身と向き合うことです。自分がいなくなったときのことを考えて、葬式やお墓関連・財産・相続などの計画を立てていきます。身のまわりにあるものを整理整頓することも、終活における大切なことです。もしものときのため、自分・家族のために伝えておきたいことをまとめる「エンディングノート」の作成も行います。
1-2.目的・必要性
終活の主な目的は、人生の終わりをより良いものとするためです。生きている間に、自分の身辺整理をきちんとしておけば、いなくなったときに家族の迷惑をかけることもありません。また、残りの人生を自分の好きなように生きて、安心して余生を過ごすこともできます。終活は家族のためでもあり、残りの人生を謳歌(おうか)するために必要なことでもあるのです。
1-3.最近の傾向・背景
終活をテーマに取り上げられるメディアが増えたこともあり、言葉の意味を知っている人が年々増加しています。現在の日本は少子高齢化がどんどんすすみ、近い将来、団塊の世代が高齢者に入るのです。そのような時代背景があるからこそ、高齢者の間では子どもや周囲に迷惑をかけずに、人生を終わるための準備をする必要性が増しました。子どもの数も少なくなっているため、大きな負担はかけられない気持ちが強いのでしょう。
1-4.メリット・デメリット
終活の大きなメリットは、思いを形に残すことができる点です。自分がいなくなったときに、財産や身のまわりのもの・大切なペットなどの行く先を決めることができます。よって、自身の気持ちが整理できると同時に、より前向きになれるのです。また、自身の要望が家族に知れわたり、安心して余生を送ることができます。しかし、逆に、自身の死について強く意識することになるため、落ち込んだり、恐れを感じたりする人もいるのがデメリットです。
2.終活の方法について
それでは、実際に、終活とはどのようなことをするのでしょうか。終活の内容や始め方・時期・ポイント・注意点、問題点などについて説明します。
2-1.どんなことをするのか
終活では、エンディングノートや遺言書の作成・生前整理(身辺整理)・お墓探しなどを行います。エンディングノートや遺言書には、家族へのメッセージだけでなく、葬式内容や財産・相続にかんすること・終末期医療などについて記しておかなければなりません。ほかにも、保険・介護・葬儀や埋葬方法などの知識を得る・自宅の片づけや葬儀の見積もりなども含まれます。
2-2.始め方・時期・ポイント・注意点など
終活を始める時期は、定年退職後がベストだといわれています。定年退職後は時間的な余裕ができ、終活に最適な時期です。仕事をしている最中は忙しい日々を送るため、生活が大きく変わる定年退職後を目安にしてください。また、配偶者がいる場合は、コミュニケーションを取りながら、老後生活について考えることが大切です。葬儀・お墓など大切な内容も含まれているため、自分1人ですすめないようにしてください。
2-3.問題点とは
終活=「死」にそなえて準備すること、と考えている方は多いと思います。そのため、途中で止めたくなったり、億劫(おっくう)になったりすることもあるでしょう。しかし、神経質になる必要はありません。老後を楽しく過ごすための準備だと、楽な気持ちで始めることが大切です。軽く、現時点の思いをまとめたり、伝えたいことを紙に箇条書きをしたり、部屋の片づけをしたりと、簡単なことから始めてください。そうすれば、問題点も自然とクリアできます。
3.終活カウンセラーについて
終活の手助けをしてくれる終活カウンセラーとは、一体どのような者なのでしょうか。終活カウンセラーの概要や目的・必要性、してくれること、資格について説明します。
3-1.終活カウンセラーとは
終活カウンセラーとは、終活に関してじっくりと話を聞けるスキルを持った人のことです。終活にかんする幅広い知識を持ち、相談人の悩みがどのような分野か、どの専門家が必要であるかを瞬時に見極めます。終活で困ったときの相談相手と思ってください。悩みごとに対して、どうすれば解決できるのか、どうすれば上手にすすめることができるのか、適切なアドバイスを行います。
3-2.目的・必要性
終活が広く知れわたっていたとしても、細かな内容ややり方について分からない方は多いでしょう。終活にかんする悩みや問題を一緒に解決するのが、終活カウンセラーの大きな目的となります。相談者のヒアリングを行い、快適な余生を過ごすための助言・手助けを行う大切な仕事です。終活に目を向ける中高年が増えているなか、終活カウンセラーの需要は高まりつつあります。
3-3.してくれること
終活カウンセラーは、終活にかんする悩みの相談や解決策の提示、アドバイスなどをしてくれます。たとえば、エンディングノートの書き方や終活のポイント・優先順位の決め方など、幅広い知識を持って適切な方法を提示するでしょう。1人で悩み続けていれば、やる気がなくなります。しかし、終活カウンセラーに相談することで、気持ちの整理ができ、意欲も高まるのです。
3-4.終活カウンセラーの資格について
終活カウンセラーは、一般社団法人終活カウンセラー協会が認定する資格を取得する必要があります。資格の種類は、初級・上級・上級養成(講師)の3種類があり、ほかの資格よりも比較的安易に取得できるといわれているのです。下位資格となる初級の合格率は約98%で、1日の講座を受けて70点以上獲得すれば合格となります。
4.終活の相談・生前整理などについて
終活の相談ができるところや生前整理の方法・業者の選び方・大まかな流れ・料金・注意点について説明します。
4-1.相談できるところ
終活の相談がしたい方は、「終活相談ドットコム」などのサイトを利用してください。終活相談ドットコムは、一般社団法人終活カウンセラー協会が支援しているサイトです。また、遺品整理や生前整理などのサービスを行っている業者へ相談するのもいいでしょう。生前・遺品整理サービスを行っている「ファンデックス」では、身辺整理などにかんする相談を受けつけています。ぜひ1度、相談してみてはいかがでしょうか。
4-2.生前整理について
生きているうちに身のまわりのものを整理することを、生前整理といいます。生前整理の目的は、自分が亡くなったとき、残された家族が遺品整理に追われ苦労しないようにすることです。生前整理も、終活における大切な作業となります。
4-3.業者の選び方
生前整理などを行うと、不用品がたくさん出てきます。大量に出てきた不用品をどのように処分したらいいのか、どの業者に依頼すべきか、悩んでいる方はたくさんいるでしょう。不用品処分サービスを行っている業者に依頼する際は、以下のポイントに注目して選んでください。
- 丁寧かつスピーディーな対応か
- 無料見積もりを行っているか
- 遺品整理士などの有資格者が在籍しているか
- 生前整理・不用品処分にかんする実績があるか
- 不用品処分だけでなく、買取も行っているか
- 明確な料金を提示しているか
- 資材の無料提供を行っているか
4-4.大まかな流れについて
「ファンデックス」における大まかな流れを、以下にピックアップしてみました。
- インターネットフォームまたは電話から問い合わせる
- 無料見積もりを依頼して、料金に納得すれば取り引き成立
- 予約日時に作業スタッフが家へうかがい、家財の整理作業を行う
- 作業完了後、確認しだい搬出作業→料金の支払い→完了
業者によって流れが異なるため、事前にホームページなどで確認してください。
4-5.料金など
不用品の量や大きさ・作業員人数・業者などによって、整理サービスの料金が異なります。目安として、『ファンデックス」の料金設定を参考にしてください。
- 1K(作業員人数2名):34,800円~
- 1LDK(作業員人数3名):79,800円~
- 2DK(作業員人数3名):119,800円~
- 2LDK(作業員人数4名):149,800円~
- 3DK(作業員人数5名):179,800円~
4-6.注意点
「回収後、追加料金を請求された」「見積もり内容とは異なる料金を支払えといわれた」などと、業者との間でトラブルが多発しています。トラブルを未然に防ぐためには、慎重に業者を選ばなければなりません。人にすすめられたから、と適当に選ぶのではなく、複数の業者を比較して安心できるところに依頼してください。
5.終活や終活カウンセラーに関してよくある質問
終活や終活カウンセラーに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。
5-1.エンディングノート作成のポイントとは?
エンディングノート作成で大事なことは、終末期医療・自分の葬式・墓、家族への感謝のメッセージを記すことです。「ファンデックス」では、現地訪問お見積もりキャンペーンとして、もしものときに役立つエンディングノートを無料でプレゼントしています。申込時に、エンディングノート希望と伝えてください。
5-2.終活セミナーとは?
全国各地で、企業・商業施設などが主催する「終活セミナー」が行われています。終活セミナーとは、終活にかんする不安を専門家がアドバイスするセミナーのことです。終活のポイントや始め方を知ることができるため、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
5-3.終活カウンセラーへの相談は無料か?
無料で相談を受けつけているところもあれば、初回だけ無料・最初から相談費用がかかるところもあります。終活カウンセラーへ相談する際は、無料か、いくらお金がかかるのか、きちんと確認しておいたほうがいいでしょう。
5-4.終活カウンセラーの探し方は?
インターネットで、「終活カウンセラー ○○(あなたが住んでいる地域)」と検索してみてください。ただし、終活アドバイザーと終活カウンセラーは異なる者であることを把握しておかなければなりません。終活アドバイザーは資格が必要なく、あくまで肩書きとなります。
5-5.業者とトラブルになったときの対処法が知りたい
業者との間でトラブルになったときは、すぐに国民生活センターか、または消費者センターに相談してください。相談時期が遅れるほど、解決策が限られてきます。早めに相談すれば、スムーズにトラブルが解決できるでしょう。
まとめ
いかがでしたか? 終活は、余生を明るく楽しく送るための準備をすることです。身のまわりの整理やエンディングノート・遺言書の作成、財産・相続などをきちんと行うことで、安心して生活することができます。また、自分の思いをハッキリと家族に伝えることもできるのです。「もしも、自分がいなくなったときのため」に、終活を始めてください。「死」と向き合うことで気分が落ち込むかもしれませんが、まずは気持ちを楽にして、簡単なことから始めるのです。もし、終活で悩んだときは、終活にかんする幅広い知識を有した「終活カウンセラー」に相談してください。また、不用品の処分で悩んだときは、生前整理・不用品回収・買取サービスを行っている業者に依頼しましょう。事前に、終活の知識を持っておけば、スムーズに始めることができますよ。