散骨は法律違反になるの?正しい方法で散骨をするための基礎知識

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一般的に日本では「火葬」をします。火葬をした後、一般的に骨はお骨つぼにいれてお墓へ納めるのが基本です。
しかし、骨を細かく粉末状にして海・山・川・海岸などにまく方法「散骨」もあります。
散骨は勝手にしてもいいのかどうか、法律違反にならないのか詳しく説明しましょう。散骨は法律違反かどうか、散骨できる・できない場所、メリット・デメリット、費用について一緒に見ていきたいと思います。

  1. 散骨は法律違反になるの?
  2. 散骨できる・できない場所と費用
  3. 散骨のメリット・デメリット
  4. まとめ

1.散骨は法律違反になるの?

散骨は自分たちで勝手にしてもいいのか、誰もが悩むことです。
海や山、川は私たちのものではないので散骨をするのなら、十分に注意しなければなりません。
散骨は法律違反になるのかどうか、正しい知識を把握しておきましょう。

1‐1.法的にクリアしているのは「遺灰」

散骨はやり方によって“法律違反”になります。
正しいやり方で散骨をすれば法律違反にはならないので安心です。
散骨の基本ですが、まいていいのは“遺灰”になります。
火葬した後、骨だけの姿になるでしょう。
骨をお骨つぼにいれますが、散骨する場合は細かく砕かなければなりません。
骨をきちんと粉末状にした「遺灰」で散骨しなければ法律違反になってしまいます。海・山・川に骨のまま捨てると事件に発展してしまうので絶対にNGです。
遺骨のまま廃棄した人は、刑法190条の「遺骨遺棄罪」になります。
また、墓地埋葬法にも引っかかるので注意しなければなりません。遺骨を直径2mm~3mm程度の粉末にしてからまいてくださいね。

1‐2.土の中に埋めるのは法律違反

海岸の近くで散骨するケースもありますが、できれば岸から離れたところが好ましいです。
基本的に土の中に埋める、墓地以外の区域への埋蔵は法律違反になります。
散骨に関するルール・規則はハッキリとしていませんが、海岸近くの海にまくのはグレー言っていいでしょう。
また、自分のものでもない山の中に散骨するのも法律違反です。
国や個人が所有している山、自然保護区域などは特に注意しておかなければなりません。
自分が所有している場所ならいいですが、ほかの人が所有している場所での無断散骨はトラブルの原因になります。
墓地以外の場所では骨を埋めてはいけないことになっているため、注意してくださいね。

1‐3.法律では散骨を認めている

いくつかの注意点はありますが、法律では「散骨」を認めています。
昔では、刑法190条の遺骨遺棄罪に当てはまりました。
散骨自体が法律違反だったのです。
しかし、1991年からは法務省が新たな見解で散骨が法律違反ではなくなりました。
「社会的風習として宗教的感情などを保護する目的」、「節度を持ってする限り問題はない」と示したのです。
散骨が法律違反でないため、気軽にできるようになり選択する人も増えてきました。
だからといって、好きな場所で自由に散骨していいとは限りません。
法務省が発言しているように“節度を持ってする限り問題はない”と言う点が重要になります。
法律違反にならないかどうかは、自分次第なのです。

2.散骨できる・できない場所と費用

2‐1.散骨できる・できない場所がある

好きな場所で散骨していいと思いがちですが、散骨できる・できない場所があります。散骨の場所としては海や山、川、海岸が主にあがってくるでしょう。
基本的に、散骨できる場所は公海上、業者が管理している墓所、自分の私有地になります。
もし、家族で山を所有している人がいれば許可をとって散骨できるでしょう。
故人が所有していた土地に散骨するのもOKです。公海上も散骨できます。
一方、散骨できない場所は他人の私有地、条例で禁止している地域、漁業権がある海や川です。
他人が所有している場所に無許可で散骨してはいけません。法律違反になってしまいます。
自治体によっては条例で禁止している区域があるので注意してください。
自治体や土地の所有者が拒否すれば、散骨できません。

2‐2.散骨にかかる費用はどのくらい?

散骨にかかる費用は気になるでしょう。自分たち個人で散骨をすれば費用はゼロです。ただし、個人で散骨をする場合は準備しなければならないものがあります。
粉末状にした骨をいれるためのビニール袋や包み紙、細かく粉砕するためのすりばち・すりこぎなど準備してください。
そして、散骨したい場所に行きまくだけです。散骨する場所にだけは注意しましょう。もし、自分たちでできない場合は業者に依頼する手段もあります。
業者に依頼するときにかかる費用は、およそ数万円です。
骨の粉砕から散骨まで一通り任せると、およそ5万~10万円かかります。
委託・代行はすべて業者任せにできますが、散骨は自分でする付き添いも可能です。
ほとんどの業者は海上での散骨をしているため、船賃が必要になります。
業者によって費用は異なるので、依頼する前にきちんと見積もりを確認してください。

3.散骨のメリット・デメリット

3‐1.散骨のメリット

散骨にはさまざまなメリットがあります。
主なメリットは、親の希望をかなえることができる点です。
散骨には“生前予約”と言うものがあります。
生前予約は、最後まで自分らしくありたい人に対して散骨の依頼を生きている間にすることです。
親が亡くなる前、「自分の骨を海にまいてほしい」など直接希望が聞けます。
親の希望をかなえることができるのはうれしいものです。
また、費用面で安くできる点もメリットの1つになるでしょう。
一般的になっている墓石型は、お墓を購入しなければなりません。お墓の購入は数百万円単位と言うとても大きい金額です。
しかし、散骨であれば個人でする場合まったくお金はかかりません。
業者に依頼したとしても数万~数十万円ですむでしょう。
費用面で困っている人は散骨が大きなメリットになります。

3‐2.散骨のデメリット

散骨のデメリットは、「散骨」自体が日本に普及していない点です。
1991年に法律違反ではなくなったにしても、一般的になっているのは墓石型になります。
ほとんどの人がお墓に親の骨を納めているでしょう。
特に、昔の考えを持っている人は散骨に否定的です。
散骨=変わり者がするもの、薄情だと思っている人もいます。周囲から変な目を向けられることもしっかり覚えておいてください。
覚悟を持ったうえで散骨をしなければなりません。
また、散骨は先述したとおり注意しなければならないことがたくさんあります。
きちんと正しい方法で散骨するためにも、条例やルールなど知識を身に付けることが大切です。
業者に依頼する際も、きちんと散骨の知識を心得ている業者を選んでください。

4.まとめ

散骨は法律違反になるかどうか、散骨できる・できない場所や費用、メリット・デメリットについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
親からの遺言で散骨を考えている人は、事前に注意点を把握しなければなりません。
基本的に散骨は法律違反ではありませんが、ルール・条例をやぶってしまうと法律違反になります。
好きな場所で散骨していいわけではないので注意してください。
ルールどおり、骨を2mm~3mmほどに粉砕して散骨できる場所でまきましょう。
気持ちよく親を送るためにも、知識は必要不可欠です。
自分たちで散骨するのが怖いなら、業者に依頼するといいでしょう。
業者に依頼する場合、およそ数万~数十万円の費用が必要になります。