オレオレ詐欺に有効な対策は? 被害事例や被害を防ぐポイントなども

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「オレオレ詐欺に遭わないためには何をすべきなのか?」など、オレオレ詐欺の対策で悩んでいる方は多いでしょう。詐欺の中でも被害が多いオレオレ詐欺ですが、年々巧妙な手口が出てきています。被害を未然に防ぐためには、常に情報を集めておかなければなりません。

本記事では、オレオレ詐欺の基本情報や被害を防止するポイントなどについて解説します。

  1. オレオレ詐欺とは?
  2. オレオレ詐欺の被害事例
  3. オレオレ詐欺の被害に遭ったときの対処法
  4. オレオレ詐欺の被害を防止するポイント
  5. オレオレ詐欺に関してよくある質問

この記事を読むことで、オレオレ詐欺に対抗できる方法やポイントなどが分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.オレオレ詐欺とは?

まずは、オレオレ詐欺の基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.親族等を装って電話をかけ振り込ませる手口

ニュースでもよく聞くオレオレ詐欺は、親族等を装って被害者を騙(だま)すのが大きな特徴です。親族を装って電話をかけ、「オレだよ、オレ」などと伝え相手を信じ込ませます。そして、借金の返済や交通事故などの示談金を支払わなければならないと話し、現金を振り込ませたり、接触して現金を取得したりする詐欺手法の1つです。2004年11月ごろまでオレオレ詐欺と呼ばれていましたが、手口が多様化し巧妙になったこともあり、同年の12月から振り込め詐欺と呼ばれるようになりました。

1-2.手口の多様化、巧妙さ

警察庁の調査によると、平成29年の被害件数は8496件でしたが、平成30年は9134件と増加傾向にあることが分かりました。被害件数が増加している原因としては、手口の多様化と巧妙さがあります。オレオレ詐欺という名前のとおり、「オレオレ」と親族等を装ってお金を騙し取る詐欺手口が特徴でしたが、架空請求や融資金保証詐欺・還付金詐欺などさまざまな詐欺が増えてきました。電話をかける相手も厳選しており、1人暮らしの高齢者が対象になるケースが多いようです。

2.オレオレ詐欺の被害事例

それでは、実際にあったオレオレ詐欺の被害事例をいくつか紹介します。

2-1.焦らせて騙し取る

「息子さんが事故を起こした」「キャッシュカードが偽造されている」など、相手を焦らせるような内容を話し、早急に金銭が必要だと伝えて騙し取る被害が増えています。心理的に焦るような言葉をかけられると、適切な判断ができなくなってしまいがちです。オレオレ詐欺の話を聞いていたのにもかかわらず、いざ電話に出ると詐欺だとは思えず、騙されてしまった方もいました。だからこそ、常に知らない相手の言葉をすぐに信じ込まず、冷静になって相手の身元を確認することが大切です。

2-2.警察官や銀行協会職員などを装う

従来のオレオレ詐欺は具体的に名乗らず、相手の親族を装う手口がほとんどでした。しかし、最近は警察官や銀行協会職員などを装い、ATMから現金を振り込ませる手口が増えています。親族を装うよりも、警察官を名乗られると信用度が自然と上がるでしょう。「振り込め詐欺の犯人を逮捕したところ、あなたの口座が悪用されていた」といわれれば、すぐに口座と暗証番号を教えてしまいますよね。その結果、貯金をすべて取られてしまった事件が起きました。また、最近は、親族・警察官など何人もの人が電話口で登場し、ことの次第を説明するケースが増えています。

2-3.落とし物詐欺や上京型の手口

最新のオレオレ詐欺被害としては、落とし物詐欺や上京型詐欺があります。たとえば、落とし物詐欺として、息子と名乗る男から「電車に鞄を置き忘れた」という電話が入りました。そして、続けて鉄道会社の落とし物係と名乗る男から「鞄を取得した」との電話が入り、再び息子から「会社で使う大切なお金が入っていた」と電話があります。一時的な代用として、息子にお金を振り込むという詐欺ですね。そして、上京型の手口は、孫と名乗る男から電話があり「仕事で東京に来ている」「今すぐお金が必要」などといわれ、お金を騙し取られた事例となります。

3.オレオレ詐欺の被害に遭ったときの対処法

オレオレ詐欺の被害に遭った場合、どのように対処すればいいのでしょうか。

3-1.振込先の金融機関等へすぐに連絡する

オレオレ詐欺の被害に遭ったかもしれないと思ったときは、すぐに振込先の金融機関へ連絡してください。指定された振込先は、犯人が被害の対象となる口座です。その口座を管理する金融機関へ連絡をすれば、すぐに口座を凍結し、現金の引き出しを防ぐことができるでしょう。すでに引き出されてしまったら、振り込め詐欺救済法による被害回復を受けることができるかもしれません。振り込め詐欺救済法とは、被害に遭った方を対象に、口座に滞留している犯罪被害金の支払い手続き等を含めた法律となります。

3-2.犯人を特定したい方は警察に連絡する

オレオレ詐欺の犯人を特定したい・処罰を与えたいという方は、警察への相談をおすすめします。警察ではオレオレ詐欺など詐欺被害専用のダイヤル「♯9110」を設けているので、気軽に話を聞いてもらうことができるでしょう。ただし、こちらは犯罪被害を未然に防止するための相談ダイヤルとなります。実際に被害に遭ったときは、110番か最寄りの警察署に電話してください。その際は、具体的にどんなことをいわれたのか・いくら支払ったのか・どこに振り込んだのかなど情報を伝えることが大切です。その情報が犯人逮捕につながるケースもあります。

3-3.国民生活センター・法的トラブルの支援機関に相談する

オレオレ詐欺の被害に遭ったときのショックはとても大きいものです。被害に遭ったというショックから精神的な病になったり、気分が落ち込んだりしがちなので、1人で抱え込まずに相談することをおすすめします。相談先としては、国民生活センターまたは法的トラブルを解決するための支援機関を利用するといいでしょう。消費者被害に巻き込まれた場合の相談機関である国民生活センターでは、「188」または「0570-064-370」で消費者ホットラインを設けています。相談するだけでも気持ちが楽になるはずです。

4.オレオレ詐欺の被害を防止するポイント

ここでは、オレオレ詐欺の被害を防ぐポイントをいくつか紹介します。

4-1.「自分は騙されない」と思い込まない

オレオレ詐欺の被害を防ぐ1番のポイントといえるのが、自分は騙されないと思い込まないことです。絶対に騙されないと思っている人ほど、オレオレ詐欺を含めた特殊詐欺の被害に遭いやすい傾向があります。平成29年に内閣府が行った特殊詐欺に関する世論調査によると、なんと「被害に遭わないと思っている人」が全体の約8割でした。特に、年齢が高くなるほど意識が高く、騙されやすいといわれています。オレオレ詐欺はいつどこで自分が被害に遭うか分からないという危機感を持つことが大切です。その危機感が被害を防ぐポイントになるでしょう。

4-2.家族間で意識し合う

高齢者が被害者に遭いやすいオレオレ詐欺だからこそ、家族間で意識し合い、こまめに連絡を取ることが大切です。オレオレ詐欺の犯人は、被害者の子どもや孫を装って接触します。あらかじめ、こまめに連絡を取っておけば、実際に犯人が接触を図ってきたときもすぐに声の違いを感じ取ることができるでしょう。声のニュアンスの違い・話し方・内容などでオレオレ詐欺に気づくこともあります。また、家族で合い言葉を決めておくのも対策の1つです。家族の名前を名乗ったときは、電話先で合い言葉を伝えてください。合い言葉をいえない相手は詐欺犯人である可能性が高くなります。

4-3.電話の便利機能を活用する

オレオレ詐欺は電話口で詐欺を行う手口となるため、電話の便利機能を活用するのも対策の1つです。たとえば、自宅電話を留守番電話設定にします。基本的に、詐欺犯人は留守番電話に自分の声が残ることを嫌うケースがほとんどです。本当に急を要する電話なら留守電に残しますが、詐欺班員は留守電になる前に電話を切ります。仮に、犯人の声が録音されていた場合は、詐欺かどうか冷静に考えることができるでしょう。だからこそ、できれば録音等のできる電話を使ってください。録音等ができる電話は相手に通話を録音するというメッセージを流してくれます。最近の電話では、振り込め詐欺防止装置が導入されているタイプもあるので利用するといいでしょう。

4-4.電話がかかってきたときは簡単に対応しない

基本的に、知らない番号から電話がかかってきたときは、受話器を取らないようにしてください。電話に出たとしても、相手の要求に対して簡単に飲み込まないように気をつける必要があります。電話でお金の話が出てきたら、詐欺だと思って構いません。また、警察官や自治体職員・銀行協会員だといわれても簡単に信用しないでください。さらに、相手の巧妙な話に流され電話中に息子や孫など親族の名前を出してしまい、それが詐欺につながる恐れがあります。電話口で個人情報をこぼさないように意識するのも被害に遭わないための大切なポイントです。

5.オレオレ詐欺に関してよくある質問

オレオレ詐欺に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.オレオレ詐欺に遭いやすい人は?
A.高齢者と女性です。特殊詐欺の年齢別・性別のデータを見てみると、被害にあった人の約8割が60代以上、性別では約7割が女性ということが分かりました。特に、家族と一緒に生活している人よりも1人暮らしや2人暮らしの人が狙われやすいでしょう。比較的家にいる時間が多いからこそ、主婦層である女性がターゲットにされやすくなります。

Q.振り込め詐欺防止装置の内容は?
A.電話着信時に警告メッセージを流してくれるなど、振り込め詐欺やオレオレ詐欺の防止に役立つ装置のことです。たとえば、「この電話は振り込め詐欺等の犯罪被害防止のため、会話内容が自動的に録音されます」などの警告メッセージを流してくれるでしょう。アナウンス機能だけでなく、通話録音機能・着信拒否機能などさまざまな機能が搭載されている優れものです。1人暮らしをしている高齢者の家に1台あれば、家族も安心できますね。

Q.自動音声ガイダンスによる詐欺の特徴は?
A.新たな手口として、自動音声ガイダンスによる詐欺が注目されています。この詐欺手法は、音声ガイダンスにより、ネット利用等の未払い料金があると告げ、ガイダンスを操作することで未払い料金を振り込ませるのが特徴です。最初は音声ガイダンスが流れますが、最終的に本物の人間が出て、具体的な指示を出します。中には、「早く支払わなければ裁判沙汰になる」など脅し文句を使う悪徳な手口も存在するので要注意です。

Q.オレオレ詐欺でよくあるフレーズは?
A.本当にさまざまなフレーズがあります。たとえば、お金が必要であることを訴えた・接触を図って現金を奪い取ろうとするフレーズは以下のとおりです。

  • 会社のお金を使い込んだ。監査でばれるとクビになる
  • 友人の借金の保証人になった
  • 株、サイドビジネスで失敗した
  • 付き合っている女性を妊娠させた
  • 電車の網棚に小切手が入った鞄(かばん)を置き忘れた
  • 携帯電話をトイレに落として壊した
  • 携帯電話の番号が変わった
  • 風邪を引いて声が変わった(→偽物だと思わせないため)
  • 〇〇署の警察官です、弁護士です、司法書士です

Q.本人かどうか分からないときの対処法は?
A.オレオレ詐欺か本人か電話口で判断できないときは、一度電話を切って、家族にかけ直すといいでしょう。オレオレ詐欺の犯人は親族等を装う特徴があるため、家族に連絡すればすぐに詐欺か分かります。詐欺だと判断したときは、騙されたフリをして相手の情報を聞き出し、警察に連絡するのも方法の1つです。

まとめ

オレオレ詐欺は年々巧妙な手口になっているからこそ、どんな手口があるのか常に把握することが大切なポイントとなります。被害に遭いやすい人は、オレオレ詐欺などの手口に関する理解や知識がない方ばかりです。どんな手口があるのか事前に把握しておけば、「これはオレオレ詐欺かもしれない」という疑いを持つことができるでしょう。そして、すぐ警察に相談することで、新たな被害者を生み出さない対策にもつながります。事前の知識や情報が、被害を防止する1番の要素といえるでしょう。