身内の孤独死が発覚! 遺体発見から遺品整理までの対応を押さえよう!

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近年は高齢化が進み、一人暮らしをしている高齢者が増えています。近くに親族が暮らしている場合は、まめに連絡を取り合い、行き来することもあるでしょう。しかし、問題になっているのは、身内と疎遠になっているケース。孤独死のリスクも高まり、社会問題として話題になることも増加傾向。実家に帰省することはありますか? 週に何度か電話をしているという方は、意外と少ないのではないでしょうか。

仕事や育児で忙しく、自分たちのことだけで精いっぱいという方も多いもの。なかなか親に連絡を取る時間を取れないこともあるはずです。もしも、身内が孤独死した場合、どのように対処すればいいのでしょうか?

  1. 身内が孤独死した場合の対応手順
  2. 孤独死を招く人の特徴
  3. 特殊清掃について

1.身内が孤独死した場合の対応手順

孤独死という言葉は、誰にとってもショッキングなもの。家族に看取(みと)られることなく、たった一人で亡くなってしまうのは、遺族にとっても胸を引き裂かれるような思いでいっぱいになります。

すぐに発見される場合もあれば、誰にも発見されずに長期間経過した場合も。いずれも悔やまれることばかりです。安否確認を日常的に行っていればと、後悔の念がこみ上げてきますよね。孤独死した場合、大変なのは発見された後。どのような手順で対応すればいいのでしょうか? 

1-1. 孤独死発見

実家に一人暮らしをしていた場合、近隣の人から警察に通報があるでしょう。新聞や郵便物がポストからあふれ、姿を見る機会が減ったことを不審に感じ、孤独死を発見するケースがほとんどです。

また、賃貸アパートや賃貸マンションの場合、近所付き合いが少ない傾向があります。あまりお互いの生活に関与したがらないことが多く、異常があっても発見されにくいのがデメリットです。時間が経過した死臭などの苦情により、不動産会社または大家が訪問して遺体発見に至ることが増えています。

1-2.遺体発見連絡が入る

近隣住民から情報により、警察が動き始めます。遺体が発見され、身元が割り出されると親族や連帯保証人に連絡が入る仕組みになっているのです。警察もしくは不動産会社から、遺体発見の連絡を受けることになるでしょう。すぐに親族の行方がわからない場合でも、個人情報をたくさん持っている警察により、親族を探し出すことは難しいことではありません。

賃貸アパートや賃貸マンションに入居時に記載した緊急連絡先、または連帯保証人を優先して連絡を取るように動いています。

1-3.葬儀

遺体確認がなされた後、葬儀の手配を行うのが一般的です。病院で亡くなる場合は葬儀社の紹介を受けることもありますが、孤独死になると葬儀社を探すことから始める必要があります。

思いあたる葬儀社があれば、すぐに手配しましょう。インターネットで葬儀社を検索することもでき、葬儀社と地域を入力すれば複数から選ぶことも可能です。葬儀を終えるまでは慌ただしい状況が避けられません。

1-4.部屋の清掃

葬儀を終えた後に待ち受けているのは、孤独死した部屋の清掃です。部屋に入ること自体、とてもつらい気持ちになるでしょう。実家で亡くなった場合は、ある程度自分のペースで処理することができます。しかし、賃貸契約しているアパートやマンションでは、入居者が亡くなった部屋は速やかに明け渡すことが大切です。

孤独死した部屋の清掃で問題になっているのは、臭い。一般的なハウスクリーニングでは消臭しきれず、専門業者へ依頼する必要があります。なるべく早い段階で部屋の清掃を終え、遺体発見した月の末日までに明け渡しができるようにしましょう。

1-5.遺品整理

部屋の清掃と合わせて、遺品整理を行わなければなりません。相続にかかわるもの・残しておきたいもの・遺言・エンディングノートなど、必要なものとそうではないものを分別する作業が必要です。生活用品の処分も同時に行います。兄弟姉妹などが力を合わせて行う場合もあれば、親の孤独死の現場に行くだけでも耐えられないという方もいるでしょう。

遺品整理を専門に扱う業者に依頼する方法もあります。作業をスムーズに行うために、意向を伝えておくといいでしょう。

1-6.手続き・届け出

葬儀を終えた後も、さまざまな処理に追われることは避けられません。故人が所有していた金融機関・健康保険・年金・公共料金など、届け出を行う必要があります。手続きや届け出は大変面倒で、時間と根気がいる作業です。しかし、放置すると思いがけない損失を受けることもあります。必ずやっておかなければなりません。

身内が孤独死した場合でも、葬儀までの手順は家族に看取られてなくなった場合と同じなんですね。
はい。ただし、遺体の状態によっては部屋の清掃などが必要です。

2.孤独死を招く人の特徴

孤独死問題は、高齢者ばかりではありません。近年では、精神疾患や社会から孤立している若者の孤独死も社会問題になっています。若者の自死なども対象です。賃貸契約時に大家が最も心配するのは、孤独死と連帯保証人がいないこと。万が一、孤独死があったとしても、連絡する親族や知人などが見つからないケースもあるのです。孤独死を招きやすい人の特徴をご紹介します。

2-1.中高年男性

働き盛りの中高年男性も要注意です。離婚・死別・別居などの理由で一人暮らしを始め、家事や炊事ができずに生活の質が著しく低下することがきっかけになっています。
退職などが引き金になり、不規則な生活になることが多く、栄養状態も悪化する傾向があるでしょう。衛生状態も悪く、健康を損ねるケースが増えています。熟年離婚が増加している今、中高年の孤独死も増えているのです。

2-2.孤立しやすい人

社会とのかかわりが苦手な人もいます。ひきこもりという言葉があるように、退職・失業と同時に社会と接する機会を持たなくなる人が注意が必要です。コミュニケーション能力が低く、手助けがほしいときでも頼れる友人がいないことも多く見ることができます。家族とも疎遠になっていることがほとんど。

普段から外出しない生活を送っている場合、孤独死発見が遅れることも予想されます。ゴミ屋敷の住人では、積み上がったゴミが崩れ落ちてきて圧死してしまう事故も起こるのです。

2-3.持病や生活苦で困窮している人

雇用促進政策を政府は推し進めていますが、現実には貧困に陥っている人もまだたくさんいます。不況の煽(あお)りを受けて倒産する会社やリストラが相次ぎ、想定していた人生計画から大きく逸(そ)れてしまうこともあるでしょう。

預金が底をつき、生活保護に頼る人も増えていく傾向にあります。経済的ゆとりは心の安定につながるもの。生活していくお金に困窮していると、社会から見放されたような感覚を抱くこともあります。

また、持病を抱えていることで社会復帰できず、社会との接点を持たなくなってしまうケースもあるでしょう。いずれのケースも生活に困っている方が多く、経済的理由で健康を維持していくことも不可能に近い状態になることも確かです。結果的に、閉鎖的な生活を余儀なくされてしまい、周囲との接触が少なくなり、孤立しやすくなってしまいます。

中高年の男性で1人暮らしは孤独死しやすいんですね。
はい。妻に先立たれた男性も危ないでしょう。

3.特殊清掃について

孤独死の場合、通常の葬儀のほかに孤独死した部屋の清掃という課題が残ります。通常は退去時にハウスクリーニングをすることで、きれいな状態に戻すことは容易です。孤独死のあった部屋ではどうでしょうか? 

3-1.特殊清掃の必要性

しかし、孤独死の現場は想像以上のことが起こっています。孤独死の増加は今や社会問題として取り上げられているのをご存じですか? 遺体発見後の現場は、故人が亡くなったときのまま時間が止まったかのような光景が広がっています。

一番の課題は、死臭の除去。死臭を嗅いだ経験のある方はほとんどいないでしょう。死臭を取り除くためには、特殊清掃を依頼することが最優先です。特殊清掃を行う専門業者も、死臭はいくら現場を経験しても臭いには慣れないといわれています。

3-2.遺体や腐敗した食品から発生する害虫駆除

遺体発見は、早い場合で1週間。長い場合では1年以上経過しているケースもあります。遺体の腐敗によって体液などが染み出し、カーペットにシミを残していることがほとんど。臭いも成人になると体も大きく、臭いはより強くなる傾向があります。

臭い除去とともに、腐敗した食品や生活用品などの処分も合わせて依頼することが可能です。孤独死の現場を数多く手がけている特殊清掃では、遺品整理を行ってくれる業者も増えています。発見が遅れた遺体には、ウジやハエが無数に発生していることも、遺体発見現場では当然の光景です。

本来、身内がすべき遺品整理や部屋の片付け。しかし、身内の孤独死・腐敗した遺体発見現場に足を踏み入れることで、トラウマになってしまうこともあります。故人のいい思い出だけが支えになることもあるので、やはり特殊清掃に依頼するべきでしょう。

いくつもの現場を経験している信頼できる専門知識をしっかり持つ特殊清掃会社を選び、遺品整理も合わせて依頼すことをおすすめします。現場の状況に応じて、適切な方法できれいな状態に戻してもらえるはずです。料金にも目を向け、追加料金の発生がないことも合わせて確認してください。

特殊清掃は専門業者に依頼することが大切なんですね。
はい。一般的なハウスクリーニングでは引き受けてもらえません。注意しましょう。

まとめ

近年社会問題になっている孤独死についてご紹介しました。高齢者の一人暮らしが増え、社会から孤立した生活を送る若者まで、幅広い層で孤独死と背中合わせであることは事実です。

  • 身内が孤独死した場合の対応手順
  • 孤独死を招く人の特徴
  • 特殊清掃について

身内の孤独死は、残された遺族にとっても後悔が残る悲しい出来事です。遺体発見から葬儀、その後の手続きなどやらなければならないことも多くあります。

また、孤独死のあった部屋の清掃は早めに終えるようにしましょう。通常のハウスクリーニングでは扱えず、特殊清掃に依頼して遺品整理まで行ってもらうことをおすすめします。孤独死を防ぐためには、普段から社会との接点を持つようにし、トラブルがあれば相談できる相手や家族との連絡を取り合うことで、孤立することが少なくなるはずです。社会全体で取り組んでいくべき、大切な課題だといえるでしょう。