孫に遺産相続するための3つの方法

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孫に遺産相続をする場合、注意しなければいけない点があります。法律や税金などについても確認が必要でしょう。不注意に相続を計画するなら、結局孫が問題に巻き込まれます。それでは、孫へ遺産相続をするための3つの方法とそれぞれのメリットとデメリットも考えましょう。

  1. 孫への遺産相続を計画する前に
  2. 孫への遺産相続をする3つの方法
  3. 相続税と遺産の確認

1.孫への遺産相続を計画する前に

1-1.相続順位を確認しよう

法律では、だれが遺産を相続するかについて順序が決まっています。その順序を「相続順位」と呼びますが、孫は通常の相続順位に入っていません。相続の順序は、配偶者と子供、または配偶者と両親、次いで配偶者と自分の兄弟という順序です。ですから、子供がいるのに、配偶者と孫だけに相続するなどの方法はとれません。とはいえ、配偶者がいない場合には、すべての財産は子供が相続し、子供がいない場合は孫が相続します。簡単に言うなら、自分の子供が生きている場合、子供を飛び越えて孫に相続するには何か別の計画をしなければいけないのです。

1-2.孫への相続を計画する理由

子供が亡くなっている場合には、遺産は直接孫への相続となります。たとえば、妻と子供2人(A、B)がいるケースを勧化ましょう。そして、子供Bには孫が2名いるとします。その場合、法律で決まっている相続分は、妻が半分、子供AとBが半分を等分するという割合です。そして、子供Bがすでに亡くなっているなら、子供Bの孫2名が相続人となります。たとえば、1,000万円の相続財産であれば、配偶者が500万円、子供Aが250万円、子供Bの孫が1人あたり125万円となるわけです。とはいえ、様々な理由で、配偶者や子供への相続をせず、すべてを孫に与えたいという場合もあるでしょう。しかし、その場合、相続財産を親族間で取り合う泥沼に孫を巻き込む危険もあります。そのため、事前のよい準備は欠かすことができないのです。

1-3.生前贈与には注意しよう

生前より少しずつ財産を孫に贈与することも可能です。1年間に110万円であれば、贈与税の対象にはなりません。しかし、生前贈与した金額は、実際の相続が開始したときに、すでに分配された相続財産とみなされる可能性があります。もちろん、関係する相続人が納得すれば問題ありませんが、トラブルになる可能性があるため、慎重にすすめるべきです。

2.孫への遺産相続をする3つの方法

2-1. 代襲相続で注意するべきこと

代襲相続とは、すでに述べたように、子供が亡くなっている場合に生じます。子供が亡くなっているため、その分を孫が相続するわけです。確実に孫に相続できますがが、自分が孫に渡したい額よりは少ない場合もあるでしょう。そのため、子供が亡くなっている場合で、代襲相続よりも多い金額を孫へ相続したい場合には、別の方法をとる必要があります。

2-2.孫を養子にする

孫を養子にすることで、子供が健在でも直接孫へ相続できます。とはいえ、この方法をとる場合には、子供にもしっかり相談し、相互納得の上で行いましょう。孫を養子にするということは、いままで親子であった関係が、兄弟の関係になるということです。よく計画しなければ、その後の家族に大きな溝を作りかねません。また、相続税法では、子供が健在である場合に、法定相続人として増やすことができる養子の数は1人までとなっています。また、孫養子への相続は相続税が20パーセント増えるため、相続税が生じるほどの相続財産があるなら注意が必要です。

2-3.遺言書で相続をする

遺言書では自由に相続方法を決めることができます。孫に全財産を与えるという判断も可能なのです。しかし、遺留分減殺に注意しなければいけません。遺留分減殺とは、本来相続を受けるはずであった相続人が、最低受け取ることができる遺留分を請求できるというシステムのことです。たとえば、配偶者と子供がいる人が、1,000万円の相続財産をすべて孫に与えるという遺言書を作成したとします。相続が開始したとき、基本的にはその遺言に従いますが、配偶者と子供は自分たちが受け取る分を主張できるのです。この場合、配偶者と子供で本来の相続財産の半分となる500万円を遺留分として主張し、孫に渡る分を500万円にとどめることができます。遺言書による相続は、このような金銭トラブルがおこりかねないことを覚えておきましょう。

3.相続税と資産の確認

3-1.孫への遺産相続での相続税

孫は本来の相続人ではないため、相続税を支払うときの基礎控除額が減ります。そのため、孫が相続する財産の総額によっては、相続税が高くなるのです。とはいえ、相続税が子供への相続で生じて、将来子供から孫への相続でも生じる可能性もあるでしょう。その場合、直接孫に相続するなら相続税の総額が安くなる場合もあります。慎重な計画が必要ですから、相続税の計算は税理士など専門家に相談するのがおすすめです。

3-2.相続のための準備

家族のために相続のための事前準備をするのは親切です。たとえば、離婚した妻とのあいだに自分の子供がいるなら、その子供も相続人となります。また、その離婚した妻とのあいだの子供がすでに亡くなっているなら、その子の孫が相続人です。実際に相続が開始したあとに、いまの配偶者や子供たちが、いままで知らなかった事実を知るのは精神的にもつらいでしょう。そのため、事前に必要な情報を整理し、関係する人に伝えておくのは大切です。

3-3.生前整理を行おう

相続財産を整理しておくのも大切です。重要な書類、遺言書はもとより、相続財産の目録や遺品整理のための指針などをしっかりと整理しておきましょう。配偶者や子供のためにいまできることを行うのは親切なことです。相続に関連して行うべきことはたくさんあります。特に、生前整理は時間がかかるため、生前整理を専門に行う業者に依頼するのがおすすめです。すべてを自分で行うのは、負担が多すぎるでしょう。業者に依頼できるところは上手に依頼し、相続税の対策など自分が行うべきところに力を注(そそ)いでください。

まとめ

いかがでしたか。孫への相続を行うには、事前の注意深い計画が必要です。また、子供や関係者との十分な相談やコミュニケーションも大切でしょう。遺留分減殺や相続税の対策もしっかり確認してください。生前整理や遺品整理には、業者の助けも借りましょう。将来の相続財産を整理するためにも大いに役立ちます。