
【保存版】ごみ分別・処分方法やリサイクルのポイント凝縮まとめ
2020/08/03
日本人が1日に出すごみの量は、約950gです。年々、徐々に減ってきてはいるものの、ごみの排出量の削減とリサイクルの重要性は、引き続き説かれ続けています。リサイクルの第一歩として重要なのが、ごみの分別です。ごみの分別というと、細かい・厳しい・面倒というイメージがありますが、ひとりひとりが意識すれば、ごみの量を減らすことができます。そこで今回は、ごみ分別の重要性や処分方法のご紹介です。
ごみ分別の重要性を知ることで、リサイクルすることがどんどん楽しくなっていくでしょう。また、コツをおさえれば面倒なごみ分別も楽になっていきます。また、自分ひとりでは到底ごみを分別できないという方に向けたアドバイスも含まれていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1.ごみの分別について
1-1.ごみの分別の必要性と目的
そもそも、ごみはなぜ分別する必要があるのでしょうか。それは、ごみを分別することによって、回収後のリサイクル・再利用をしやすくするためです。ごみを燃やすことによって二酸化炭素が発生し、埋め立て地からはメタンガスが発生します。ごみを再利用すれば、ごみの量を減らすことが可能です。そのための第一歩がごみの分別と言えるでしょう。
1-2.現状と今後
温暖化や地球環境の保全が騒がれる今では、ごみのリサイクルの必要性が一層増していくでしょう。よって、ひとりひとりがごみを分別することの重要性も増していくことになるのです。
2.ごみの分別の仕方
2-1.ごみの種類
ごみの種類として一般的なものをご紹介しましょう。自治体によって詳細は異なります。
2-1-1.可燃ごみ
可燃ごみには、生ごみ・紙ごみ(再利用不可のもの)・ビニールごみ(不燃とする地域もある)など分類されます。可燃ごみは、においや水気があるものが多いため、水気をよくきって、紙に包むなどするとよいでしょう。水気があるとごみが燃えにくくなってしまいます。
2-1-2.不燃ごみ
プラスチック製品・金属製品などが分類されます。ただし、自治体やものによっては、粗大ごみ・資源ごみとなるものが多いのです。資源にならない燃えないものは不燃ごみという覚え方をしておくとよいでしょう。
2-1-3.資源ごみ
古布・新聞紙や雑誌、古紙などの雑紙・ペットボトル・ビン・缶などは資源ごみとして扱われており、専用の箱が用意されているところもあります。これらを可燃ごみや不燃ごみとして捨ててしまうことのないよう、きちんと分類しましょう。
2-1-4.粗大ごみ
家具や家電など、大きいもの(おおむね40センチ以上)は、自治体によって粗大ごみとして指定されています。粗大ごみ料金を支払う必要があり、自治体回収の中でも最も処分が面倒なものと言えるでしょう。
2-2.ごみの処分の仕方・出し方
普通は、ごみの種類によって回収日(曜日)が決まっており、指定日の朝に捨てることになっています。まだ使えそうな粗大ごみを前日の夜のうちに出してしまうと、盗難や持ち去りの危険性が増えてしまいますので注意してください。
2-3.自治体による違いについて
ごみの分別で悩みがちなのが、地域によって分別方法が異なることではないでしょうか。この差は、市区町村のごみ処理場の能力や、市区町村から外部業務委託する方法などによるものです。「前の地域ではOKだったから」といって適当にごみを出してしまうと、回収してもらえなかったり、ごみ処理場に大きな負荷をかけてしまったりするので注意してください。
2-4.注意点
資源ごみは、自治体や回収場所によって、出し方が異なります。たとえば、古紙や古着などの古布は、ビニール袋や紙袋に入れて出す・ひもなどでしばって出すなどのルールがあるのです。本は束ねるが、雑紙は紙袋に入れる、など細かいルールもあるでしょう。分からない場合は、自治体から配られるごみのルールブックを読んだり、アパート・マンションの管理人さんに聞いてみることをおすすめします。
3.ごみの処分とリサイクルについて
3-1.リサイクルの必要性・メリット
ごみは捨てればただのごみですが、リサイクルに出すことによって、資源としてもう一度使うことができます。故障したり使えなくなったりしたものでも、資源としてみれば価値があるのです。特に、ビン・缶・プラスチック・紙・電池などで、リサイクルマークがついているものは、ぜひ積極的にリサイクルに出しましょう。
3-2.リサイクルできるもの・できないもの
家具家電などの粗大ごみや、資源ごみのほとんどがリサイクル可能です。金属やプラスチックなど、素材ごとに再加工・再活用できます。ただし、リサイクルできないものもあるのです。たとえば、雑紙・古紙は、きれいなものは再生紙として使えますが、水にぬれたり汚れたりした紙は、ほぼ再利用できません。そのため、ごみの分別では、再利用できるものとできないものを混ぜないという考え方も重要になってきます。
3-3.最近の傾向
マンガンやコバルトなど、希少性が高い金属はレアメタルと呼ばれ、大変重宝されています。レアメタルは、私たちが使う電化製品や電子機器に使われていることも多く、積極的にリサイクルすべき金属なのです。
4.リサイクルの仕方
4-1.自分でできること
リサイクルは、とても簡単なことから始められます。たとえば、ペットボトルを不燃ごみとして捨てず、ペットボトル用のごみ箱や資源ごみとして出すだけでも立派なリサイクルです。また、家具家電類の不用品が出た場合に、リサイクルショップに売りに行ったり、回収業者へ回収に依頼することもリサイクルになります。
4-2.リサイクルの方法について
リサイクルショップへ持っていくのが面倒・リサイクルに出したいものが大量にあるという場合は、買い取り回収業者の利用がおすすめです。買い取り可能な商品があれば、ちょっとしたお金になりますし、回収料金と相殺することもできますので、楽にお得にリサイクルに出すことができます。
4-3.リサイクルの流れ
業者を利用したリサイクルの流れは以下のとおりです。
- 無料見積もり依頼
- 訪問日の決定
- 訪問・査定
- 精算
- 回収
4-4.注意点
ちまたには、さまざまな回収業者があり、中には悪質なところもありますので注意してください。見積時には一言も説明のなかった料金を請求したり、回収した物品を不法投棄したりといったトラブルもあります。古物商許可などの資格がない身元不明の業者は使用しないようにしてください。
5.ごみの分別についてよくある質問
5-1.テレビや冷蔵庫は何ごみ?
テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・エアコン・洗濯機は、「家電リサイクル法」の対象家電となっており、粗大ごみとして捨てることができません。郵便局や小売店でリサイクル券を購入してリサイクル手続きを申請する必要があります。回収業者に依頼することで、これらの手間を省くことが可能です。
5-2.パソコンの処分方法は?
パソコン類は、PCリサイクル法に指定されています。メーカーのHPでリサイクル手続きを確認してください。平成15年以前に製造されたパソコンには、PCリサイクルマークがついていません。PCリサイクルマークのないパソコンは、3,000~4,000円のリサイクル料金が発生しますのでご注意ください。面倒・パソコンの処分にそんなにお金をかけられないという方は、回収業者の利用がおすすめです。
5-3.ごみ屋敷のようになってしまったので、ごみの分類が面倒です
大量に不用品がある場合は、回収業者の利用がおすすめです。自力で1点ずつ分類していては、いつまでたっても片付けることができません。一度プロの手を借りて一気にスッキリさせてしまうのがポイントです。
5-4.ごみ分別のコツは?
ごみの日のカレンダーを目立つ場所やごみ箱の近くに置いておくことで、回収日を意識することができます。頭で覚えているのと目で見るのでは、意識のレベルが違うのです。いつもごみを出しそびれてしまうという方はだまされたと思って試してみてください。また、回収頻度の少ない不燃ごみなどは、前日のうちにまとめておくとよいでしょう。電池・バッテリー・ライター・蛍光灯のような、こまごまとした危険ごみや電気ごみは、細かく分け出すとキリがありません。自宅では袋にまとめておいて、回収日になってから分けるという方法がおすすめです。
5-5.これは何ごみ?
ごみの分別が分からないという声が多いものについてまとめました。下記は一般的な分類になりますので、詳細は自治体に確認してください。
- 洋服→資源ごみ・古布扱い
- プラスチックケース→プラスチックごみ/不燃ごみ/大きさによっては粗大ごみ
- ランドセル→粗大ごみ/不燃ごみ
- 灯油などのポリタンク(プラスチック製タンク)→粗大ごみ/可燃ごみ/プラスチックごみ
まとめ
ごみ分別の重要性と方法がお分かりいただけたかと思います。ひとりひとりがリサイクルを意識しなければ、あっという間に資源は枯渇し、ごみの処分にも限界が来てしまうでしょう。とはいえ、ごみの分別は地域によってはとても厳しいところがあったり、細かすぎて覚えられなかったりして、なにかと面倒です。ごみがたまってしまった・ひとりでは到底分別できないといった場合には、回収業者の利用も検討してみてください。買い取りと組み合わせることによって、驚くほど安くごみを処分できるかもしれません。