
ゴミ屋敷を片付けたい人必見! 方法やプロに頼むメリットを紹介
2019/01/04
ゴミ屋敷に悩む人は、決して珍しくありません。芸能人でも、ゴミ屋敷に悩む人はたくさんいます。ゴミ屋敷を一度作ってしまうと、後片付けに悩むだけでなく、近所迷惑にもなるでしょう。また、自分の親兄弟がゴミ屋敷の住人となってしまい、その片付けに困っている人も増え続けています。そこで今回は、ゴミ屋敷の片付け方やゴミ屋敷の片づけを依頼できる業者などを紹介しましょう。
- 誰もがゴミ屋敷の住人になる可能性がある
- ゴミ屋敷を放置しておくデメリット
- ゴミ屋敷を片付ける準備
- ゴミ屋敷を片付ける手順
- ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するメリットや必要性
- ゴミ屋敷を再度作らないようにする方法
この記事を読めば、ゴミ屋敷になるのを防ぐ方法や自分で片付けることができるゴミ屋敷の目安なども分かるでしょう。ゴミ屋敷の片付け方に悩んでいる人や、家がゴミ屋敷にならないようにする方法を知りたい人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.誰もがゴミ屋敷の住人になる可能性がある
はじめに、家がゴミ屋敷になってしまう原因やゴミ屋敷を作りやすい人の特徴を紹介します。
1-1.仕事が忙しいと家はゴミ屋敷になりやすい
多くの自治体で、ゴミは出す曜日と時間が決められています。しかし、仕事が忙しいとゴミを出す時間に自宅にいられなかったり、ゴミを分別する時間がなかったりするケースも珍しくありません。「いつか暇ができたら一気に片付けよう」と思っているうちに、家がゴミ屋敷と化してしまうケースもあります。
1-2.ゴミの分別方法が分からない
自治体によっては、ゴミの分別がかなり細かいところもあります。そのため、ゴミの分別がうまくできずに溜め込んでしまう人もいるのです。特に、高齢になるとゴミの分別がうまくできなくなりがちで、ゴミを溜め込みやすくなります。また、注意欠陥多動性障害や注意欠陥性障害を持っている人も、ゴミの分別がうまくできずにゴミ屋敷を作ってしまうこともあるのです。
1-3.うつ病などの病気
うつ病など、やる気を失ってしまう病気になるとゴミ捨てをはじめとする日常生活ができなくなるケースがあります。肉親の死など大きなショックを受けることがあっても、ゴミ捨てができなくなってゴミ屋敷を作る人もいるでしょう。このような状態をセルフネグレクトと言い、放っておくと命に影響が出ることもあります。
1-4.几帳面でまじめな人はゴミ屋敷を作りやすいかも
几帳面でまじめな人は、何事も手を抜くことができません。すべてのことに全力投球して、体力が続かなくなってしまうこともあります。たとえば、女性ならば仕事や家事に全力を尽くした結果、整理整頓やゴミ捨てまで手が回らないケースもあるでしょう。その結果、ゴミ屋敷を作ってしまうこともあります。また、ゴミがたまりだした部屋を恥ずかしく思い、周囲に助けを求められずにゴミがさらに増える悪循環にも陥りやすいのです。
1-5.収集癖(しゅうしゅうへき)がある人は要注意
趣味のものをコレクションしている人も、ゴミ屋敷を作りやすい可能性があります。コレクションが増えるほど管理が大変になり、取捨選択も難しくなりがちです。いわゆる、「ものを捨てられない状態」になってしまうと、一気に家がゴミ屋敷化してしまう可能性があります。
2.ゴミ屋敷を放置しておくデメリット
この項では、ゴミ屋敷を放置しておくデメリットを解説します。
2-1.家が早く傷む
ゴミ屋敷になると家がゴミに埋もれてしまい、通常の数倍は傷みやすくなります。特に、ゴミで床が覆われてしまうと、湿気などで畳からフローリングまで急速に傷みが進むでしょう。また、水回りにはカビが発生します。賃貸物件の場合は、退去時に莫大な修繕費を請求されることも珍しくありません。
2-2.害虫・害獣・悪臭の発生
家がゴミ屋敷になると、ゴキブリやハエなどの害虫、ネズミなどの害獣が発生しやすくなります。また、悪臭も発生しやすくなり、近所迷惑になるでしょう。もちろん、住人の健康状態にも深刻な悪影響が出ます。
2-3.ゴミの撤去費用がかかる
ゴミ屋敷の片付けには多額の費用がかかります。ゴミの量が多いほど費用もかかるようになり、本人だけでなく家族が重い経済的な負担がかかることもあるでしょう。
2-4.放火される危険もある
ゴミ屋敷は、放火の目標になることもあります。家に放火された場合、住人だけでなく近所の人にも多大な迷惑がかかるでしょう。また、放火以外にもゴミを不法投棄される可能性もあります。
3.ゴミ屋敷を片付ける準備
この項では、自分でゴミ屋敷を片付ける準備や必要な道具などを解説します。
3-1.自分で片付けられるゴミ屋敷は2DKくらいまで
個人が片付けられるゴミ屋敷は、以下のようなものです。
- 家の広さは2DKくらいまで、ゴミがない部屋がある場合は3DKまで
- ゴミの高さは膝くらいまでで、ゴミのほとんどが自治体で回収できるもの
- 水回りが機能しており、排水溝のつまりなどがない
- 大量のゴミを捨てる手段がある
このような条件が満たせない場合は、業者に依頼したほうがスムーズに片付きます。
3-2.人手とゴミの処分方法を確保する
ゴミ屋敷の片付けは、1ルームでも1人では難しいでしょう。個人で片付けをする場合は、2~3人以上の人手が必要です。また、ゴミの処分方法も確保しておきましょう。ゴミ屋敷から出るゴミは大量なので、ゴミの回収まで自宅に置いておくのは大変です。自治体によっては、自分でゴミを処分場に持ち込むことができます。持ち込める曜日、ゴミの種類や量・運搬方法や費用などを問い合わせ、可能ならば持ち込み予約をしておきましょう。
3-3.ゴミの片付けに必要なグッズは大量のゴミ袋や軍手
ゴミ屋敷の片付けに必要な道具は、以下のようなものです。
- 大量のゴミ袋(100枚以上は用意しておく)
- 軍手・ゴム手袋
- 使い捨て可能な雨がっぱ(汚れが服につくのを防ぐため)
- マスクやゴーグル
- 底が厚いシューズ
- 掃除道具一式(ぞうきん・掃除機・ほうきなど)
- ガムテープやひもなどのこん包材
ゴミ袋は、あらかじめ自治体の指定袋を調べておきましょう。
3-4.家が広い場合は1日で終わらそうと考えない
部屋が複数ある家の場合や、家の中だけでなく庭までゴミがある場合は、1日で片付けようとしないことも大切です。週末だけ通って少しずつ片付けることも視野に入れて計画を立てましょう。
4.ゴミ屋敷を片付ける手順
この項では、個人でゴミ屋敷を片付ける手順を紹介していきます。ぜひ、参考にしてください。
4-1.目の前にあるものをすべてゴミ袋につめていく
ゴミ屋敷の片付けの基本は、目の前にあるゴミを分別してゴミ袋に詰めていくことです。「これはまだ使えるかもしれない」などと、考えてはいけません。ゴミ屋敷の片付けで取っておくものは、以下のようなものだけです。
- 現金
- 貴金属
- 有価証券
- 通帳
- キャッシュカード・クレジットカード
- 写真などどうして取っておきたい思い出の品
このほかのものは、すべて処分する気持ちで片付けにのぞんでください。取っておくものを入れるダンボール箱を1つ用意しておき、必要なものだけを入れるようにしましょう。
4-2.片付ける人とゴミを運搬する人と手分けをする
ゴミ屋敷の片付けをする場合、ゴミをゴミ袋に詰めていく人と、ゴミ袋を処分場まで運搬していく人に別れて作業をしたほうが効率的です。可能ならば、軽トラックなど荷物がたくさん積める車を用意して、ゴミを片付けながら処分していきましょう。
4-3.家電リサイクル法対象家電は自治体では処分不可
テレビ・冷蔵庫・エアコン・洗濯機は家電リサイクル法対象家電です。また、デスクトップパソコンやノートパソコンはPCリサイクル法に沿ってメーカーが回収する義務があります(ノートパソコンは、小型家電として回収する自治体あり)。どの自治体でも回収や処分はできないので、家電リサイクル法対象家電は、家電量販店にリサイクル料と運搬料を払って回収してもらいましょう。パソコンはメーカーに回収してもらってください。2003年以降に製造され、PCリサイクルマークがついているパソコンは無料で回収してもらえます。製造や販売が終わっているメーカーでも、回収はしているところがあるので、まずはメーカーのホームページを確認してください。
4-4.ゴミがすべて片付け終わったら掃除をする
ゴミがすべて片付け終わったら掃除をします。ゴミ屋敷であった時間が短い場合は、掃除機やぞうきんをかければキレイになるでしょう。ゴミ屋敷になって時間がたっている場合は、フローリングや畳を取り換える必要があります。また、水回りはつまりがないかチェックして掃除をしましょう。
4-5.捨てきれなかったゴミは後日捨てる
家電リサイクル法対象家電など、即日処分することが難しいゴミは後日処分するように1か所にまとめておきましょう。また、床や壁のリフォームが必要な場合は、後日見積もりや確認に来てもらってください。
5.ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するメリットや必要性
この項では、ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するメリットや必要性、業者の選び方を紹介します。
5-1.ゴミ屋敷は片付け専用の業者に依頼する
ゴミ屋敷の片付けは、ゴミ屋敷の片付けを専門としている業者に依頼しましょう。一般的なハウスクリーニング業者ではゴミ屋敷の片付けはできません。また、一部の「便利屋」がサービスの一環として「ゴミ屋敷の片付け」を請け負っているところもあります。しかし、ゴミの量が多い場合は対処できないこともあるため、最初から専門の業者に依頼するのがおすすめです。
5-2.ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するメリット
前述したように、広い家がゴミ屋敷になってしまった場合、個人では片付けることが難しくなります。専門業者ならば、トラックと人手を準備してきてくれるので、安心して任せることができるでしょう。また、家電リサイクル法対象家電やデスクトップパソコンなど自治体では回収できないものも引き取りをしてくれます。
5-3.専門業者に片付けを依頼するのがおすすめのケース
以下のような場合は、ゴミ屋敷の片付けを専門業者に依頼しましょう。
- 3LDK以上の広さがあるゴミ屋敷
- すべての部屋の天井近くまでゴミが積みあがっており、個人では片付けきれない
- 水回りがすべて使いものにならなくなっており、ゴミの回収に専門の知識が必要となるケース
- 人手やゴミを片付ける手段が確保できず、1人で片付けをしなければならない
- 粗大ゴミが多く、個人では片付けられない
- 大家や管理会社にゴミ屋敷を理由に即日片付けや即日退去を求められた場合
- 自分では片付け方がわからない場合
5-4.業者は実績や口コミで選ぶ
ゴミ屋敷の片付けを依頼できる業者は増えています。その一方で、費用や片付け方をめぐるトラブルも増加中です。優良な業者を選ぶためには、以下のようなポイントに注目しましょう。
- 実績があり、口コミの評判が適度によい、もしくは何か月もよい評価が続いている
- 見積もりが丁寧で分かりやすい
- 電話の受け答えが丁寧
- 事務所を構えていて、連絡がつきやすい
- しつこいセールスをしてこない
見積もりが加算前提であったり、理由をつけて見積もりを作ろうとしなかったりする業者は信用できません。また、ゴミ屋敷の清掃費用は、ゴミの量や種類で決まるので実際に家を見てもらわないと値段がはっきりわからないケースが一般的です。可能ならば、複数の業者に見積もりを依頼し、信頼できる業者を依頼しましょう。
5-5.遺品の片付けは遺品整理業者に依頼する
故人がゴミ屋敷を作ってしまった場合は、ファンデックスのような遺品整理業者に整理を依頼しましょう。遺品整理業者ならば、「ゴミは片付けたいけれど、故人の思い出の品は残してほしい」「故人の遺品なので、ゴミとはいえ敬意をもって扱ってほしい」などの願いを聞いてくれるところが多いでしょう。また、遺品の中に遺産が混じっている場合もあるので、専門知識をもった業者に依頼するのがおすすめです。
5-6.危険物などは自分で処分先を探す
農薬などの劇物や、灯油・ガソリンなどの危険物はゴミ屋敷を専門に片付ける業者でも引き取れないことがあります。この場合は、自分でガソリンスタンドや農協などに引き取ってもらいましょう。農機具なども同様です。見積もりを出してもらうときに、引き取れないものを確認しておきましょう。
6.ゴミ屋敷を再度作らないようにする方法
この項では、一度きれいにした部屋を再度ゴミ屋敷化しない方法を紹介します。
6-1.24時間ゴミ出しができる物件に引っ越しをする
マンションやアパートの中には、24時間ゴミ出しができる物件があります。「仕事が忙しいのでゴミ屋敷を作ってしまった」場合は、いつでもゴミが出せる物件に住むことで、再ゴミ屋敷化を防ぐことができるでしょう。
6-2.ハウスクリーニング業者を定期的に入れる
今は、日常的な家事を行ってくれるハウスクリーニング業者も増えています。仕事が忙しい人ばかりでなく、高齢になって家事が自分では難しくなってきた人も利用するのがおすすめです。たとえば、ゴミの日だけゴミ出しと掃除をお願いする契約を結ぶこともできます。費用は1時間2千円程度です。高齢者向けのサービスは介護保険が使える場合があるので調べておきましょう。
6-3.グループホームなどに入所してもらう
高齢者の場合、ゴミ屋敷を作るようになってしまったら自分たちだけで生活するのは困難になっている可能性があります。ゴミ屋敷を掃除したら、高齢者用のケアハウスに入所してもらうか、定期的に訪問介護のサービスを受けられるように手配してください。ケアマネージャーに相談に乗ってもらうといいでしょう。
6-4.病院で治療を受ける
うつ病などは、専門的な治療が必要になります。今までできていたことができなくなった結果ゴミ屋敷を作ってしまった場合は、病院で専門的な治療を受けることが大切です。
6-5.あえて狭い部屋に引っ越す
コレクションが増えた結果ゴミ屋敷を作ってしまった場合は、あえて狭い部屋に引っ越すことで、ゴミ屋敷になることを予防する効果が期待できます。余計なものを一切置くスペースがなければ、不要なものを処分せざるを得ません。
6-6.生前整理を行う
生前整理とは、時分にとって本当に必要なものだけをピックアップし、不要なものを処分する方法です。生前整理を行えば、高齢になって持ち物を管理しきれず、ゴミ屋敷を作ってしまうことを予防することができます。ファンデックスのような遺品整理業者の中には、生前整理も手伝ってくれるところがあるので、ぜひ利用してみましょう。定年などの節目に始めるのもおすすめです。
まとめ
今回は、ゴミ屋敷を作ってしまう原因や対処方法、再度ゴミ屋敷化するのを防ぐ方法などを紹介しました。ゴミ屋敷はたびたび話題になりますが、特別な人がゴミ屋敷の住人になるわけではありません。誰もがゴミ屋敷の住人になる可能性があります。ですから、定期的に持ち物を見直し、ものを持ちすぎないようにすることが大切です。