あなたの貴金属が狙われている? 押し買いの被害を防ぐ方法とは!

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押し買いとは、価値のある品物を不当に安い値段で無理やり買い取っていく行為のことです。2000年代から被害の相談が国民生活センターに寄せられ始め、2013年には「特定商取引法」が改正され、取り締まりが強化されました。しかし、現在でも押し買いの被害に遭われる方はいます。

そこで、今回は押し買いの手口や被害を予防する方法をご紹介しましょう。

  1. 押し買いに対する基礎知識
  2. 押し買いの法律規制について
  3. 押し買いを予防する方法
  4. 押し買いに関するよくある質問

この記事を読めば、押し買い業者と通常のリサイクルショップの見分け方なども分かりますよ。押し買いの手口を知りたいという方は、ぜひ読んでみてくださいね。


1.押し買いに対する基礎知識

はじめに、押し買いとはどのようなものかということを解説します。どのような手口なのでしょうか?

1-1.押し買いとは?

押し買いとは、貴金属や着物などの価値があるものを、不当に安い値段で無理やり買い取っていくことです。役に立たない粗悪品を無理やり売りつける押し売りに対し、押し買いという名が付けられています。
実は、押し買いの歴史は古く、鎌倉時代には現在と同じような手口で被害に遭った人の記録が残っているのです。その後、長い間押し買いは廃れていましたが、金の値段が高騰しだした2000年以降、各家庭にある貴金属を目当てに押し買いは復活しました。

2008年のリーマンショック以降、押し買いの被害は増え始めます。国民生活センターに寄せられる相談も増えたことから、2013年には法律が改正されて押し買いが規制できるようになりました。しかし、現在でも被害がなくなったわけではありません。

1-2.押し買いの手口とは?

数年前まで、押し買いの手口は飛びこみ営業が主流でした。「不用品を何でも買い取ります」といって訪問し、言葉巧みに上がりこんで貴金属や宝石などを無理やり買い取っていくのです。この他、バイクやロードバイクなども転売しやすいことから、無理やり買い取っていく業者もあります。

法律が改正されてからは、電話による勧誘が行われるようになりました。主に高齢者の自宅へ「不用品を何でも買い取ります。出張料も無料です」といった電話をかけ、あらかじめ訪問のアポイントメントを取るのです。
こうすることにより、「勧誘の要請をしていない者に対する勧誘の禁止」という、特定商取引法で定められた規制をすり抜けることができます。

自宅を訪れた業者は、言葉巧みに上がりこみ、不用品を買い取る振りをしながら貴金属の有無を聞き出すのです。もし、貴金属がある場合は、不用品を引き取るからと半ば無理やり安価で買い取っていくでしょう。依頼主は、不用品を引き取ってもらった手前、強く拒否できないことが多いのです。

また、認知症の症状が出始めている高齢者の家にヘルパーを装ってあがりこんで、貴金属を持ち去る手口も報告されています。

1-3.狙われやすい人や商品

押し買いが狙いやすいのは、高齢者や1人暮らしの女性です。特に、自宅を処分して老人ホームなどに移るお宅や、ヘルパーの助けを借りながら生活している高齢者などは狙われやすいでしょう。また、過去にサギや悪徳商法の被害に遭われた方は、名簿が出回っている可能性が高く、狙われやすくなります。

狙われやすい商品は、貴金属や宝石・着物など、古くなっても価値があるものです。特に、金は2000年以降に値上がりし続けているので、あれば根こそぎ持っていかれてしまいます。また、前述したようなバイクやスポーツサイクルの他、古い紙幣や500円玉貯金などが持ち去られたケースもあるのです。

2.押し買いの法律規制について

現在、押し買いは特定商取引によって規制されています。前述した、勧誘を要請していない人に対する勧誘禁止の他、

  • 8日間のクーリングオフ期間を設ける
  • クーリングオフ期間中は、品物の引き渡し拒否ができる
  • 契約書面の交付義務

などの規制項目があるのです。ただし、古書や大型家電・家具・有価証券など規制の対象外になっている品物もあります。しかし、残念ながら一度持ち去られた品物が戻ってくることは難しいでしょう。ですから、押し買い目的と思われる業者が訪れたら、家の中にあげないことが大切です。
被害に遭われた場合は、最寄りの警察署に被害届を出し、国民生活センターにも相談してみてください。

3.押し買いを予防する方法

この項では、押し買いの被害を防ぐ方法をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

3-1.出張買取の勧誘電話は断る

現在の押し買いは、出張買取を行うリサイクル業者を装って電話をかけてくることが多いのです。出張買取を行っているリサイクル業者はたくさんありますが、出張料も不要で何でも買い取るなどという業者はありません。このような電話がかかってきたら、すぐに断りましょう。話を聞く必要はありません。

3-2.インターネットの広告にも注意する

数は少ないのですが、押し買い業者の中にはインターネット上に広告を出しているところもあります。この場合も、何でも買い取る・無料査定・出張費サービスなどの甘い言葉が並んでいることが多いでしょう。連絡先が携帯電話だけだったり、メールがフリーアドレスだけの場合は要注意です。携帯電話は解約が簡単ですし、フリーメールアドレスは身元が分かりづらくなっています。押し買いをした後で行方をくらませやすいでしょう。

3-3.高齢者だけの世帯には、こまめに連絡を入れる

高齢になると、どんな人でも認知能力が低下していきます。また、認知症になっても症状が進まない限り気がつかれないことも多いでしょう。高齢者だけの世帯や、高齢者が1人で暮らしている家は、押し買いの標的になりやすいのです。こまめに連絡を入れたり、ヘルパーに依頼したりするなど、高齢者を見守る環境を作りましょう。また、価値があるものは銀行の貸金庫などに預けておくのも一つの方法です。

3-4.優良な業者の見分け方

不用品の処分や売却を検討している方は、インターネットやイエローページで業者を探しましょう。優良な業者ならば依頼者が途切れることはないので、電話でセールスをしてくることはありません。また、買い取りも慎重です。買い取れるものが決まっている業者も多く、必ず丁寧に査定をしたうえで値段がつきます。パソコンや一部の家電を無料回収している業者もありますが、これは、部品がリサイクルできるなどの理由があるからです。

また、優良な業者は電話での受け答えも丁寧で好感がもてますし、見積書もしっかりと作ってくれます。

4.押し買いに関するよくある質問

Q.押し買い目的の業者が名乗るのは、リサイクル業者だけなのでしょうか?
A.リサイクル業者以外にも、NPO法人や福祉関係の会社を名乗ることもあります。

Q.貴金属を売却したい場合は、どこへ依頼すればよいのでしょうか?
A.貴金属を買い取る専門店に依頼してください。

Q.押し買いに買い取られた品物は、戻ってくるのでしょうか?
A.特定商取引法に違反をしているという証拠があり、業者の居場所と品物のありかがはっきりと分かっていれば警察が介入し、品物が戻ってきます。しかし、このようなケースはまれですので、持ち去られないようにすることが大切です。

Q.骨とう品なども押し買いされることがあるのでしょうか?
A.骨とう品は査定が難しいので、押し買いされる可能性は低いのですが、小判に代表される価値の高い古銭や外国の金貨などは注意してください。

Q.優良な業者の場合は、どのような買い取りを行うのでしょうか?
A.優良な業者の場合は、顧客からの依頼を受けて買い取りを行います。査定後に見積もりを出し、顧客が納得すれば売買成立です。この際にも書類を準備します。無理やり買い取りを迫ることはありません。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は押し買いの被害の実態や予防方法などをご紹介しました。一時期よりは数が減ったとはいえ、まだまだ被害者が0になったわけではありません。また、新手の手口が出てくる可能性もあります。不用品を買い取ってほしかったり処分してほしかったりする場合は、自分で業者を選び、依頼しましょう。