遺品整理の特殊清掃とは? どんなことをしてくれるの?

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現在は、ひとり暮らしの高齢者も増えています。
自分のことが自分でできるうちは、ひとり暮らしをしていても問題ありません。
しかし、ひとり暮らしの方の「孤独死」が大きな問題にもなっています。
今回ご紹介する特殊清掃も、孤独死と大きな関係があるのです。
特殊清掃は遺品整理の一種ですが、いったいどのようなことをするのでしょうか?
今回は、その内容や相場などをご紹介します。
興味がある方や親や兄弟がひとり暮らしをしているという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. 特殊清掃とは?
  2. 特殊清掃の内容とは?
  3. 特殊清掃を遺族で行うことは可能なの?
  4. 孤独死を予防するには?
  5. おわりに

1.特殊清掃とは?

特殊清掃とは、自宅で死亡した方の痕跡を清掃することです。
今は、大抵の方が病院で臨終の時を迎えます。
しかし、中には自宅でお亡くなりになる方もいるでしょう。
家族がいる場合はすぐに気づいて処置をしてもらえます。
でも、ひとり暮らしの方が自宅で亡くなった場合は、誰も気付いてくれません。
仕事をしている場合は同僚や上司が尋ねてすぐに発見される場合もあるでしょう。
しかし、高齢者や無職の方、さらに住宅で仕事をされている方などが亡くなられた場合、発見までに時間がかかることも珍しくありません。
人が亡くなれば肉体の腐敗が始まります。
夏場、うっかり肉や魚を冷蔵庫に入れ忘れて腐らせてしまった経験はありませんか?
悪臭や腐敗した汁が出て大変だったと思います。
成人の体重は60キロ異常あるのです。
それが腐敗した場合、大変なことになります。
遺体を運び出しても、臭いや痕跡は取れません。
また、人が亡くなった現場の清掃は通常の清掃業者では引き受けてもらえないのです。
遺品整理業者などが行っている特殊清掃を依頼する必要があります。

2.特殊清掃の内容とは?

では、特殊清掃とはどんなことを行うのでしょうか?
この項では、特殊清掃の内容をご紹介します。

2-1.痕跡の撤去

人が亡くなり、しばらく放置されると肉体は液状化していきます。
気温が高い夏は、数日で体内から腐敗した血液などが流れだすこともあるでしょう。
このようなものが家財道具についた場合は、処分するしかありません。
また、腐敗した有機物を不用意に触れば病原菌に感染する恐れがあります。
ですから、このような家財道具は定められた方法で処分しなければなりません。

2-2.消毒や消臭、害虫駆除

人が亡くなると、遺体には虫や小動物がたかります。
警察や葬儀業者は遺体を運び出してくれますが、それ以外のものはそのままです。
ですから、部屋の中はすさまじいことになっている場合があるでしょう。
特殊清掃は部屋を清掃し、害虫や動物を駆除してくれます。
また、人が亡くなると「死臭」といって独特な臭いがするのです。
放置された期間が長いほど、死臭は強くなってなかなか消えません。
このような臭いも特殊清掃を依頼すれば消してくれるでしょう。

2-3.部屋のリフォーム

遺体の状態によっては、清掃だけでは対応しきれないこともあります。
そのような場合は、フローリングの張り替えや畳の交換などを行ってくれるところもあるのです。
業者によっては、別の業者に再依頼するところもあるでしょう。
人が亡くなった部屋のリフォームは、通常の業者ではなかなか引き受けてくれないのです。

2-4.特殊清掃の相場とは?

特巣清掃は通常の清掃では使わない道具を使い、ゴミの処理も特殊な方法で行います。
ですから、通常のハウスクリーニングよりもかなり高くなるのです。
今は、ホームページを開設している業者も多いですが、値段を明確に記載しているところは少ないでしょう。
それは、現場の状況によって値段が変わってくるからです。
死後すぐに発見された場合は、部屋の汚れはほとんどありません。
逆に、遺体の発見が遅れるほど室内の汚れはひどくなっていくのです。
ですから、通常のハウスクリーニングの2~3倍の値段になる、と考えておきましょう。
大抵の業者は見積もりを作成してくれますので、それを見てから依頼をしても大丈夫です。

3.特殊清掃を遺族で行うことは可能なの?

「お金がないから、特殊清掃を遺族で行いたい」と思う方もいるかもしれません。
しかし、特殊清掃は専門的な知識が必要です。
また、不用意に亡くなった方の体液に触れると病原菌に感染する危険もあるでしょう。
さらに、賃貸住宅の場合は管理会社や大家さんから「原状回復」を強く求められます。
原状回復とは、「借りた当初の状態に戻してほしい」ということ。
つまり、人が亡くなっていたという痕跡をすべて消さなければなりません。
素人ではとても難しいでしょう。
さらに、たとえ汚れがほとんどなかったとしても、遺族が特殊清掃をするのは心情的に大変です。
無理をせずに業者に依頼してください。

4.孤独死を予防するには?

では最後に、特殊清掃を行わなければならなくなる原因、「孤独死」を予防する方法をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

4-1.いざとなったら様子を見に来てくれる人を作っておく

高齢になったら、誰かと一緒に暮らすのが一番です。
しかし、それが難しい方も多いでしょう。
そこで、連絡が取れなくなったら様子を見に来てくれる人を作りましょう。
友人や知人だけではなく、訪問介護のヘルパーさんを依頼してもよいのです。
また、高齢者が多いマンションなどでは、管理組合が自主的に孤独死を防ぐ取り組みをしているところもあります。
そのようなマンションに入居すれば、孤独死は防げるでしょう。

4-2.遠くに住んでいる親や兄弟の生活を見守れるシステムを利用する

今は、親と子が遠くに離れて住んでいることも珍しくありません。
電話やメールで様子をうかがっていたとしても、急に倒れて動けなくなることもあります。
ですから、高齢の親がひとり暮らしをしている場合は、電気ポットなど毎日使うもので安否を確認しましょう。
今は、使用すると契約者に通知が届くシステムを搭載した家電製品も売られています。
また、高齢の兄弟がひとり暮らしをしているという場合も、同じようなシステムを使ってみましょう。

4-3.死後のことを頼めるサービス業者に申し込む

ひとり暮らしの高齢者で、血縁者や親しい人もいないという方もいます。
現在は、そのような方向けに死後の遺品整理などを行ってくれる業者もあるのです。
そのような業者に申し込めば、定期的に様子を確認してくれます。
頼れる人が誰もいない場合は、そのようなサービスを利用してみましょう。

5.おわりに

いかがでしたか?今回は特殊清掃の内容や相場についてご説明しました。
まとめると

  • 特殊清掃とは、人が亡くなっていた部屋を元通りにする清掃である。
  • 清掃だけでなく、汚れた家財道具の始末や部屋のリフォーム、害虫駆除なども行ってくれる。
  • 費用は高いが、素人ではできないことを行ってくれる。

ということです。
特殊清掃など、普通に生活していれば利用することはないと思っている方もいるでしょう。
しかし、遠い親戚や疎遠にしていた兄弟が孤独死した場合、いきなり大家さんや管理会社から「部屋をきれいにしてくれ」と依頼が来ることもあります。
そのような場合に特殊清掃業者に依頼すれば、お金はかかりますが、可能な限り部屋は元に戻るでしょう。
特殊清掃という業務と、それを引き受けてくれる業者があることを覚えておいて損はありません。
また、自分が将来老後をひとりで迎えるかもしれない、となったときは早めに対策を立てましょう。