遺品整理で家具の買い取りはできる? 注意点と業者選びのポイント

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大切な人を亡くした後に待っているのは遺品整理です。悲しみも癒えないうちは、何から手をつけていいかも分からず、思い出深い遺品を整理するのはつらい面もあるでしょう。しかし、遺品をすべて取っておくわけにもいきません。特に、家具など大きなものはどうしたらいいのか悩むことも多いでしょう。スムーズな遺産相続のためにも遺品整理は大切です。この記事では、遺品整理について知りたい、遺品の家具をなんとかしたい、という人のために、遺品整理で気をつけたい点や遺品整理業者の選び方など、すぐに活用できる内容を紹介します。

  1. 遺品整理の基礎知識
  2. 遺品整理、家具について
  3. 遺品整理、業者に依頼する方法
  4. よくある質問

この記事を読むことで、遺品整理の流れや遺品の家具の処分についてよく分かります。大切な人を見送るけじめとして、遺品と同時に気持ちも整理するために役立ててください。


1.遺品整理の基礎知識

まずは遺品整理について、基礎知識を押さえておきましょう。

1-1.遺品整理とは

人が亡くなると、その人が生前所有していた金品が遺品として残されます。遺品整理とは、故人が残した物品を要・不要や目的ごとに分類し、整理することです。
土地・建物などの不動産の登記簿を始め、預貯金や有価証券、貴金属など、遺産として財産目録に記載するものの特定から、形見分けのものや思い出の品、不用品として処分するものなど、分類する必要があります。遺品整理は、物理的に品物を処分したり片付けたりするだけでなく、故人との思い出を整理するためにも、遺族にとっては必要な行為で、故人とのお別れの儀式ともいえるでしょう。

1-2.いつ、誰がするか

遺品整理は、亡くなった人の子や配偶者が中心となって、近しい身内で行うのが一般的です。不動産や有価証券など、相続に関連するものがある場合には、相続人全員の了解を得て整理する必要があります。
時期としては、初七日を過ぎて、役所関係の手続きが落ち着いたころから始めるといいでしょう。四十九日や一周忌の法要に合わせて財産分与の話し合いや形見分けをすることが多いため、それをめどに遺品整理をするのが一般的です。遺品が多い場合には、財産に関わるものだけを先に整理して、家具や衣類などは後からゆっくりと整理するケースもあります。ただし、故人が賃貸住宅で一人暮らしだった場合は、契約の期限があるので、退去の日までに整理を済ませなければなりません。

1-3.遺品はどんなものがあるか

故人の持ち物がすべて遺品となるため、その種類は多岐にわたります。たとえば、日常的に使っていた衣類や生活用品・食器・寝具・家電製品を始め、家具・調度品・趣味の品・アルバム・宝飾品・美術品など、故人の持ち物はすべて遺品です。

1-4.いろいろな問題点

遺品の中には美術品のように、金銭的価値を見定めるのが難しい品もあります。こうした場合には、鑑定を受ける必要があるでしょう。
また、遺品整理には、本来、相続人全員の合意が必要となります。誰かが反対したら、勝手に遺品整理をすることができないため、関係者が多い場合には、あらかじめ了解を得ることが大切です。故人が一人暮らしや、家族と離れて住んでいるケースもあり、遺品整理が進まないこともあります。

1-5.最近の傾向など

最近は子世帯が親と離れて暮らしている場合が多く、少子高齢化のため、残された遺族も高齢のことが多い傾向にあります。兄弟の人数も少ないため、人手が足りず、専門業者に依頼する人も増えているのです。また、死後に家族に迷惑をかけたくないからと、生前整理をするケースも増えてきました。

2.遺品整理、家具について

遺族も高齢化する中、遺品の中でも、家具など大型のものの整理は大変です。その方法と注意点を説明します。

2-1.遺品で多い家具について

遺品として残される家具には、ソファーやベッド、ダイニングセットやたんすなど大型なものもあります。故人が一人暮らしだった場合、使用していた家具すべてを遺品として整理しなければなりません。家族と住んでいた場合には、本人が使っていたベッド・たんす・小物入れ・ドレッサーなどを遺品として整理します。故人が高齢者の場合、和ダンスが残されるケースが多いようです。

2-2.処分の方法

遺品の家具を処分するには、大きく分けて、譲る・自分で処分する・業者に依頼する、という3つのパターンがあります。

2-2-1.親族・知人に譲る

親族や知人の中に希望者がいれば譲りますが、このとき、引き渡し方法をよく話し合っておきましょう。自分で引き取りに来てくれればいいのですが、大きな家具や遠方の場合は、送料がかさみます。鏡やガラスの扉がついているなど、輸送中に壊れる危険がある家具は、こん包も厳重にする必要があり、準備が難しいものです。そのため運送業者に依頼した方がいいでしょう。

2-2-2.自治体の回収に出す

誰も使用しないものは、自治体の粗大ゴミとして処分する方法もあります。メリットは格安で処分できる点ですが、離れて暮らしている場合、故人が住んでいた自治体の回収日に合わせて回収に出すのは意外と大変です。自治体によっても回収方法が違うので、よく確認しましょう。
回収の流れの一例を挙げます。

  • 自治体のリサイクルセンターに申し込む
  • 処分費用を納めるとリサイクルシールが交付される
  • このシールを家具に貼って、指定の日に回収場所に出す

2-2-3.リサイクルショップへ出す

近所にリサイクルショップがある場合は、持ち込むことで買い取ってもらえる可能性があります。古いものだと買値がつかないことや、引き取りをしてもらえない場合もあるため、あらかじめ問い合わせてから行くといいでしょう。ただし、大型家具の場合は、自分で持ち込むのも大変です。

2-2-4.業者へ依頼する

遺品の家具の整理は、専門の業者に依頼することができます。出張で引き取りに来てくれるので、自分で家具を運んだり運送の手配をしたりする必要がありません。多量の家具を整理したい場合には、大変便利な方法です。
業者には、不用品回収業者と遺品整理の専門業者があります。遺品整理の業者については次章の説明を参照してください。

2-3.注意点

古いたんすや小物入れを処分する場合は、必ず中がカラになっているか確認しましょう。小さな引き出しや鍵がかかっている引き出し、ドレッサーには隠し扉がついていることもあります。中にはへそくりや、有価証券などがしまい込まれているケースもあるのです。

3.遺品整理、業者に依頼する方法

遺族だけで遺品整理をするのが難しい場合には、専門の業者に依頼することができます。

3-1.遺品整理の業者とは

一般的な不用品回収業者とは異なる、遺品整理専門の業者が注目されています。遺品の扱いに慣れていない回収業者は、遺品をただの「処分品」として扱うため、故人との大切な思い出がつまった品物を乱暴に扱われて、遺族がショックを受けるケースもあるのです。また、遺品の中には貴重品や重要書類などが紛れていることがあるため、捜索作業が必要になり、これは専門業者でしか対応できません。
そこで、遺品整理の正しい知識と技術を持つ専門業者が求められるようになりました。遺品整理専門の業者の中でも、「遺品整理士」を配備している業者は、遺族の気持ちをくみ取りつつ、必要な作業を進めることができます。  

3-2.遺品整理業者に依頼するメリット

3-2-1.時間短縮

自分たちで遺品整理をすると、どこから手をつけていいか分からないものです。ものを処分する基準も分からないため分類に多くの時間を要し、整理に数日から数か月もかかるケースもあります。専門業者に任せれば、プロの技と知識で作業を進めるので、短時間でテキパキと片付き、大きな時間短縮になるのです。たとえばファンデックスの場合だと、1DKなら2人の作業員で1~2時間程度、2LDKでは4人で4~5時間で終わります。

3-2-2.買い取り

不用品の処分には、処分のための費用がかかります。しかし、処分するものの中に、買い取りできる品物があれば、作業費用を買取価格で相殺することができ、負担を減らすことができるでしょう。家具の場合、ブランド家具やアンティーク的価値のあるものは、高値で買い取りされる可能性があります。

3-2-3.供養

専門業者なら、遺品の供養をしてもらうこともできます。故人が大切にしていた品物をゴミのように捨てるのは忍びないという人は多いものです。提携の寺院に依頼し、僧侶による供養を受けることができます。

3-3.業者の選び方のポイント

業者の中には、作業後に見積もり以外の金額を追加請求したり、一般的な中古相場より著しく低い価格で買い取ったりというケースもあります。以下の点をチェックしましょう。

  • 電話や訪問時の対応が礼儀正しいか
  • 遺品整理士がいるか
  • 料金が明瞭か
  • 見積もりは無料か
  • キャンセル料が発生しないか
  • 見積もり後の追加料金はないか
  • 遺品整理の段ボールや養生資材は無料か
  • 古物商・廃棄物収集運搬の許可業者か

3-4.価格相場

遺品整理の価格は、部屋の広さや不用品の量、作業員の人数によって決まります。複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなく作業内容もよく確認して比較しましょう。一般的な相場は以下の通りです。

  • ワンルーム3万~10万円
  • 1DK 4万~12万円
  • 1LDK・2DK 5万~25万円
  • 2LDK・3DK 9万~42万円
  • 3LDK・4DK 12万~68万円 

3-5.相談窓口

遺品整理・生前整理・空き家整理など、家財整理に関して相談できる窓口を紹介します。

(社)家財整理相談窓口

この窓口は、質の高い家財整理サービスを提供する信頼のおける業者のみが集まり、設立された団体です。家財整理に関する適正な情報提供をしているほか、無料で相談することができ、優良業者を紹介してくれます。ファンデックスも加盟している団体です。

3-6.注意点

見積もりを確認するときには、料金に含まれるサービス内容を確認しましょう。大型家具のつり下ろし作業やエアコンの取り外し、ハウスクリーニングなどが料金に含まれるか、追加で発生する作業と料金はないかなど、細かくチェックすることが大切です。

4.よくある質問

Q.遺品整理には立ち会ったほうがいいですか?
A.一部の悪質業者による、金銭的価値の高い遺品の持ち去りが問題になっています。こうした被害を避けるためにもできるだけ立ち会うほうが賢明でしょう。遠方で立ち会えない場合には、ファンデックスのようなWEBカメラによるモニタリングサービスを実施している業者なら、離れていてもリアルタイムで作業風景が確認できます。

Q.遺品整理士とはどのような資格でしょう?
A.(社)遺品整理士認定協会の認定による資格で、遺族の気持ちに寄り添い、故人との思い出がつまった品々を取り扱える専門家です。廃棄物やリサイクル品の関係法規の知識、遺品整理特有の事項に関する知識を持ち、円滑に業務を行うことができます。

Q.悪い業者にだまされないためにはどうすればいいですか?
A.優良業者は、電話勧誘や訪問営業などはしていません。軽トラックで巡回してくる回収業者には、無許可業者もいるので気をつけましょう。訪問や電話を受けてもすぐに契約せず、まずは見積もりを取ることが大切です。事業所を訪問して、会社の実態を確かめるのもいいでしょう。

Q.見積もりに納得できないときは断ってもいいですか?
A.遺品整理の費用、買取金額ともに、納得できないときには断ることができます。見積もりが無料の業者を利用することが大切です。

Q.遺品供養に立ち会うことはできるでしょうか?
A.個別の供養を希望すれば、現場に僧侶を招いて遺族立ち会いのもと供養することができます。一般的には合同供養として提携寺院にて年に数回行われており、遺族の立ち会いはありません。

まとめ

遺品整理は大切な人との別れを締めくくる儀式ともいえます。故人に最後にしてあげられる供養の形として、心残りがないように取り組みたいものです。核家族化や遺族も高齢化する現代では、家具などの大型なものは専門業者に依頼することも検討し、買い取りをうまく利用しましょう。