形見分けとは ~形見分けをする時期とトラブル事例について~

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大事な人を葬儀にて送り出した後に待っていること。故人と最後の別れとも言える形見分けや遺品整理です。故人の遺言などに従って行うことがあれば残された遺族だけの意志で行うこともあるでしょう。しかし、形見分けはやり方を知らないとトラブルの元になることが多いです。
この記事では形見分けに関するやり方や時期・トラブルについてまとめました。

  1. 形見分けとは
  2. 形見分けを行う時期
  3. 形見分けの注意すべきポイント
  4. 形見分けのトラブル事例
  5. トラブルを防ぐためのポイント
  6. まとめ

1.形見分けとは

1-1.形見分けとは

形見分けとは故人が愛用していたものを親族や友人などに分けることを言います。形見分けをすることで故人との思い出を共有するだけでなく教えや教訓などを受け継ぐ風習のひとつです。
本来は死者の霊が宿るとされる衣類だけが対象でした。しかし、現在では故人愛用のものであれば何でも形見分けをするようになっています。
何でも分けると言っても故人の意向を尊重しましょう。また、通常目上の方には形見分けをしないようになっているものです。

1-2.形見分けの対象となるもの

形見分けの対象となりやすいのは、時計・衣服。装飾品などが中心となります。しかし、故人が愛用したり大事にしていたりしたものは基本的にすべて形見です。
故人が愛用していたものを分けますが使えないものは控えましょう。しかし、残された人にとって思い入れがある場合は大事に保管します。また、受け取る側(がわ)の人が破損物や汚れたものでも譲ってほしいと申し出てきた場合はリフォームなどを施してから渡しましょう。
形見分けは故人の大事にしていたものを親族や友人などに譲り渡す行為です。故人の気持ちを尊重すると共に、受け取る側(がわ)の気持ちを汲(く)みながら形見分けを行いましょう。

1-3.送る相手とは

形見分けを送る人は、親族や子どもなど血縁関係にある人が中心です。しかし、最近では親しい間柄の人にも送られることがあります。また、基本的に形見分けは、目上の人には送らない習慣があるのを知っておきましょう。

故人が愛用していたものを親族や友人などに分けることを形見分けと言うんですね。
形見分けの対象は、時計・衣服・装飾品などが中心となるでしょう。基本的に形見分けは、目上の人には送らない習慣があるのを知っておいてください。

2.形見分けを行う時期

2-1.仏式の場合

形見分けをする時期は特に決まっていません。一般的には、四十九日などの後とされています。49日間は故人の冥福を祈る期間となっているからです。そのため、49日の間に遺品整理や形見分けなどの行為は控えましょう。

2-2.神式の場合

神式では五十日祭(さい)や三十日祭(さい)などを区切りとしましょう。仏式と同じく50日間は忌中であるためです。この間は仏式と同じように遺品整理や形見分けは控えましょう。

2-3.キリスト教の場合

キリスト教には一般的に形見分けという習慣はありません。しかし、日本では葬儀から30日後にある召天記念日が過ぎた後に遺品整理や形見分けをすることが多いです。

宗教によって形見分けの時期が異なるんですね。
仏式・神式の場合は四十九日や五十日祭の後、キリスト教は召天記念日が過ぎた後が一般的でしょう。

3.形見分けの注意すべきポイント

3-1.受け取る人のことを考える

形見分けは、故人との思い出を遺品と共に分けること。そのため、受け取る側(がわ)の人にとって苦痛となるものを渡さないようにしましょう。受け取る側(がわ)がうれしくなるものを渡すのが基本です。
また、形見を押し付けるようなこともしないようにしましょう。故人から渡してほしいと言う遺言があっても、受け取る側(がわ)が拒否すれば渡さないようにします。

3-2.高価なものは贈らないようにする

高価なものを形見として送ると贈与税が掛かることがあるのです。また、受け取る人によってものに対する価値が大きく異なります。そのため、高価な形見分けが原因でトラブルとなる可能性があるので注意しましょう。

3-3.包装しない

形見分けはプレゼントではありません。箱に入れたり包装したりしないようにしましょう。ものをそのまま渡すことに抵抗がある方は半紙や奉書紙など薄くて白い紙で包む程度にします。

3-4.遺産分割をしておく

相続人が複数いる場合、故人の形見は遺産の一部として相続されるのです。そのため、形見は相続人全員の共有物となります。共有物は遺産分割の手続きなしでは、各個人の財産となりません。
遺産分割が完了していない状態で勝手に形見分けを行うと相続間でのトラブルが起こります。形見分けをする前に遺産分割をしておきましょう。

3-5.目上の人に送る場合

基本的に形見は、目上の人には送らないようになっています。しかし、どうしても形見を送ったり受け取ってもらったりする場合は、必ず一言わびてから送るようにしましょう。

受け取る側がうれしくなるものを渡すのが基本です。
とはいえ、高価なものを形見として送ると贈与税が掛かることがあり、高価な形見分けが原因でトラブルとなる可能性もあるので注意しましょう。

4.形見分けのトラブル事例

4-1.故人との関係性があやふやである

故人との関係性があやふやな状態で形見分けをしてしまった場合です。
形見分けをするときに「故人の方とは親しい間柄でした」と申し出てくる人がいます。しかし、本当に仲が良かったのかわからない人が出てくることも考えられるのです。また、故人とは全く関係ないような人が、形見目的に近づいてくることがあります。
故人に対して、身元不明の人が形見分けを申し出たときは控えておきましょう。また、形見分けを親族だけに限定するなどの方法がおススメします。

4-2.価値あるものが処分・廃棄される


遺品整理を行う段階で「価値のないもの」と勝手に判断して処分すると、渡すべき人へ形見分けができない可能性があります。また、財産として価値あるものだと知らずに処分してしまうこともあるので注意しましょう。
遺品整理の段階で形見分け・財産・不用品と分けながら整理する必要があります。自分だけでなく専門的な知識を持つ人に相談しながら整理しましょう。

故人とは全く関係ないような人が、形見目的に近づいてくることがあるんですね。
形見分けを親族だけに限定するなどの方法で対処することができます。

5.トラブルを防ぐためのポイント

5-1.遺品整理ではなく生前整理という発想

最近では、遺品整理だけでなく生前整理という発想があるのをご存じでしょうか。
生前整理とは自分が亡くなる前に身の回りの整理をしておく発想です。財産の整理から形見分けまで残された人のことを考えて事前に整理しておきます。自分で整理して遺言を書くことでトラブルを回避できるのです。
残された親族や友人のことを考えて事前の整理を心がけましょう。

5-2.専門家を活用する

形見分けや遺品整理を行うとき、自分たちだけでは処分できないものが出てくることがあります。また、品物によっては価値があるのかわからないものも出てくるでしょう。自分たちだけで処理できない場合は不用品回収業者の活用をおススメします。
不用品回収業者であれば遺品整理のときに出てきた不用品をまとめて回収して処分してくれるのがポイントです。
また、価値がわからないものに対しても査定を行ってくれます。さらに、見積もりを事前に立ててくれるため回収費用などの心配もありません。売りたくないものや処分したくないものは、無理に引き取られることはないので安心してください。
回収業者に協力してもらいながら形見分けなどの整理を行いましょう。

生前整理でトラブルを回避することができるんですね。
他にも専門家に依頼するという方法もあります。自分たちだけで処理できない場合は不用品回収業者の活用もおすすめです。

6.まとめ

いかがでしたか?

この記事では形見分けに関する情報をまとめました。さいごに、形見分けにかんする大事なポイントをまとめておきましょう。

  • 形見分けは四十九日など故人が亡くなってから落ち着いたときに行う。
  • 形見分けは故人との思い出を共有することができるものを分ける。
  • 受け取る側(がわ)の気持ちを汲(く)んで渡す。
  • 事前に遺品整理を行った上で形見分けを行う。
  • 身元がわからない人に形見分けはしないようにする。
  • 自分たちだけで分けられない場合は回収業者など専門的な人に依頼する。

形見は故人とのつながりを残すことができる大事な遺品です。受け取る側(がわ)の人と共に、故人の思いを尊重することができるように準備しておきましょう。