老人ホームの選び方が知りたい! 選ぶ際に確認すべきことや注意点も

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老人ホームといってもさまざまな種類があります。種類によって設備やサービス内容なども大きく異なるため、体の状態や状況などに合わせて選ぶことが大切です。また、老人ホーム選びの失敗例を把握しておけば、リスクを避けることができるでしょう。

そこで、本記事では、老人ホームの選び方について詳しく説明します。

  1. 老人ホームを選ぶ際に確認すべきこと
  2. 老人ホームにはどんな種類があるのか?
  3. 老人ホームの選び方は?
  4. 老人ホーム選びの失敗例と相談窓口
  5. 老人ホームに関してよくある質問

この記事を読むことで、老人ホームを選ぶ際に確認すべきことなどが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。


1.老人ホームを選ぶ際に確認すべきこと

最初に、老人ホームを選ぶ際に確認すべきことをチェックしておきましょう。

1-1.どんな生活がしたいのか考えることが大事

まずは、老人ホームを選ぶ前に、どんな生活がしたいのか考えることが大切です。自分が老人ホームに入る場合は、現在の生活で不満・不安を感じることを踏まえるといいでしょう。そして、老人ホームに何を求めているのか・どんな風に生活したいのかなど考えてみてください。親など身内を入居させる場合は、話し合いをして本人の意思や家族の考えをまとめることが大切です。きちんと希望を明らかにしておくことで、納得できる老人ホームでの生活ができるでしょう。

1-2.立地や費用を考慮する

老人ホームを選ぶ前に、どの場所を範囲に探すのか・費用はいくらぐらいを目安にするのかも大まかに決めておいたほうがいいでしょう。特に、老人ホームへのアクセス面はとても大切なポイントとなります。家族が定期的に面会できる場所であるのはもちろんのこと、緊急時にすぐ駆けつけられるような場所を選ぶのが重要です。家族との距離が離れているほど、会いに行く時間が少なくなるので寂しさを感じてしまう恐れがあります。また、経済面においてどのくらい余裕があるのか知っておかなければなりません。老人ホームの種類やサービス内容によっては費用が大きく異なるので注意してください。

2.老人ホームにはどんな種類があるのか?

それでは、老人ホームの主な種類を紹介します。

2-1.有料老人ホーム

要介護3以下の人が利用できる老人ホームといえば、有料老人ホームです。有料老人ホームには、介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・健康型有料老人ホームの3タイプがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 介護付き有料老人ホーム:介護保険法で特定施設入居者生活介護の指定を受けた施設。施設が提供する介護保険サービスや生活支援サービスが利用できる
  • 住宅型有料老人ホーム:食事など生活支援サービスを提供する施設。介護保険サービスは外部サービスを利用することになる
  • 健康型有料老人ホーム:家事手伝いなどのサポートを受けることができる施設。日常生活を楽しむための設備が整っている

2-2.サービス付き高齢者向け住宅

こちらも要介護3以下の人が利用できる老人ホームの1つです。バリアフリー構造など、一定の基準を満たした高齢者向け住宅となっており、介護・医療と連携して高齢者をサポートする設備とサービスが整っています。家庭と同様の自由な環境で生活できるのが大きなメリットです。デメリットとしては、基本的に住宅と同じ生活になるため、常時の介護や看護は行っていない点でしょう。そのため、医療的依存度が高くなった場合は退去しなくてはならないことがあります。

2-3.グループホーム

認知症の方が9名程度の少人数で住む施設のことをグループホームといいます。グループホームは、それぞれの能力に応じて話し合いながら共同生活を行うことになるでしょう。小集団での生活になるため、介護職員の目が行き届きやすく臨機応変な対応が可能です。ただし、地域密着型のサービスになるため、その施設と同一地域に住んでいる必要があったり、性格が合わない人がいる場合は問題が発生したりすることがあるでしょう。また、グループホームもサービス付き高齢者向け住宅と同じく、医療的依存度が高くなったら退去しなくてはならないことがあります。

2-4.ほかにもさまざまな種類がある

老人ホームには、ほかにも以下のような種類があります。

  • ケアハウス:入居者の収入に応じて、基本的な生活支援サービスを低額で利用できる施設
  • 介護老人保健施設:要介護1以上が対象で、自宅と病院の中間的な位置付けの施設
  • 介護医療院:要介護1以上が対象の介護保険施設。生活・医療・看取り体制が充実している
  • 介護療養型医療施設:要介護1以上が対象で、手厚い医療やリハビリ体制が特徴の施設
  • 特別養護老人ホーム:要介護3以上が対象の介護保険施設。生活支援や介護サービスなどサービスが充実している

3.老人ホームの選び方は?

ここでは、老人ホームの選び方を解説します。

3-1.条件に合う施設を比較する

事前に家族と本人で話し合った条件をもとに、希望に合う老人ホームをいくつかピックアップしましょう。そして、複数の老人ホームを比較し検討することが大切です。前述したように、家族や本人で話し合うときは、老人ホームの立地・サービス内容・医療体制に注目してください。老人ホームの種類によってサービス内容や医療体制が大きく変わってくるからです。医療的な処置をしてくれるのか・食事内容や外出行事の実施の有無・医療機関との連携など、細かく確認してください。複数の施設を比較し検討することで、より条件に合った老人ホームを見つけることができるでしょう。

3-2.費用と資金計画

老人ホームに入居する際、最も気になるのが費用面でしょう。入居してから後悔しないためにも、費用と資金計画をしっかりと見据えて老人ホームを選ばなければなりません。一般的に、老人ホームの入居にかかる費用は、入居時に支払う入居一時金と毎月支払うことになる月額費用があります。月額費用には、月額利用料と介護サービス費用に加えて、そのほかの生活費として家賃・食費などが含まれているでしょう。施設や利用するサービス内容によって異なりますが、月額費用の目安は約15万~30万円です。保有している資産や将来の収入を考えた上でサービスやプランを選びましょう。

3-3.入居前に見学&体験入居をする

気になった老人ホームがあればパンフレットといった資料を請求することになりますが、パンフレットだけで入居を決めるのはNGです。実際に施設に足を運んで見学や体験入居をして、どのような雰囲気か確認してください。老人ホームの見学と体験入居は1箇所だけでなく、2箇所以上を試してみることをおすすめします。そして、実際に老人ホームを見学・体験入居する際は、スタッフや入居者に話しかけてみるといいでしょう。会話をすることで資料だけでは分からないことが判明するケースもあります。スタッフの人柄や老人ホームの雰囲気が自分に合っているか確認することが大切です。

4.老人ホーム選びの失敗例と相談窓口

ここでは、老人ホーム選びの失敗例と相談窓口を紹介します。

4-1.不安や焦りからすぐに決めてしまった

よくある失敗例としては、将来に対する不安や焦りからしっかりとサービスを確認せずに老人ホームを決めてしまったケースです。特に、持病があったり、病院から早期退院を促されたりする場合、「自宅で生活できない」と将来に対する不安や焦りが大きくなるでしょう。その結果、早く不安から解消されたいという気持ちが大きくなり、どこでもいいからすぐに入居できる老人ホームに決めてしまうのです。「こんなサービスとは思わなかった」と後悔することになるでしょう。

4-2.見学から老人ホーム選びを始めて失敗!?

老人ホーム選びにおいて、いきなり見学からスタートして失敗したというケースもあります。面倒だからと見学から老人ホーム選びを始める方がいますが、それでは、基礎情報や事前準備をする時間がありません。ただ見学に行っても、その施設の基本情報を把握しておかなければ、何が良くて何が悪いのか判断できなくなるでしょう。その結果、入居を決めてしまい後悔したという失敗が多いのです。見学や体験入居はあくまで最終確認となります。まずはパンフレットを取り寄せてからどのような特徴があるのか、情報収集に努めましょう。

4-3.その場ですぐに決断するのも危険

老人ホーム選びの失敗談として、見学や入居体験をしたその日に気に入り、すぐに決断して後悔したという内容もよくあることです。見学に行っただけなのにその場で決めてしまうのはよくありません。たとえ、気に入ったとしても、まずは持って帰って、どのようなところが良かったのか・ほかの施設とどのような違いがあったのか確認してください。また、見学に行くと、施設のスタッフから説明を受けることになります。セールストークに誘惑されてしまう恐れがあるため、惑わされずに気になったことがあればその場で尋ねるのがポイントです。

4-4.悩んだときは相談窓口へ

失敗例もたくさんあるからこそ、第三者に相談するのが大切なポイントでもあります。特別養護老人ホームやケアハウスなど、公的な介護施設への入居を検討している方は、自分が住んでいる地域の福祉事務所に相談するといいでしょう。また、都道府県には、高齢者総合相談センターが設置されているので、そこで老人ホームへの入居を相談するのも選択肢の1つです。地域包括支援センター・市区町村の福祉課なども相談にのってくれます。自分1人や家族で悩み続けるよりも、老人ホームや介護に詳しい第三者へ相談することが大切です。

5.老人ホームに関してよくある質問

老人ホームに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.施設の特徴を知る方法は?
A.パンフレットだけでなく、重要事項説明書にもしっかりと目を通してください。重要事項説明書には、老人ホームの会社情報はもちろんのこと、職員体制・施設建物の概要・サービスの内容・料金など重要項目が記載されています。重要事項説明書は、老人福祉法に基づいて都道府県への提出が求められている書類です。老人ホームでは必ず作成しているため、入居前にしっかりとチェックしておきましょう。

Q.老人ホームを見学する際のポイントは?
A.昼食やレクリエーションの時間帯に見学をすることがポイントです。昼間に見学することで、入居者やスタッフの様子が分かりやすくなります。また、見学の際は、以下のポイントにチェックするといいでしょう。

  • 専用スペース・共有スペースといった建物や周辺環境
  • スタッフの質
  • 介護予防や自立支援など体制が整っているか
  • どのような人が入居しているか

Q.介護サービスの主な内容は?
A.有料老人ホームやグループホームは、24時間介護サービスを受けることができます。けれども、医療に関しては経営者の考え方や看護師などの配置によって異なるため、きちんと確認しておかなければなりません。また、主なサービス内容は以下のとおりです。

介護サービス

  • 食事、排泄、入浴の介助
  • 移動・移乗の介助
  • 医療機関などへの輸送

医療ケア

  • 服薬管理
  • バイタルチェック(血圧・検温)
  • 在宅酸素の使用
  • 傷やケガの処置
  • 急変時の医師への連絡と処置
  • 喀痰吸引(認定を受けた介護福祉士がいる場合)
  • 経管栄養(認定を受けた介護福祉士がいる場合)

Q.注意したほうがいい老人ホームは?
A.契約を急かせる老人ホームは注意したほうがいいでしょう。特に、「もうこの部屋しか空いていません」「早く契約しなければ入れなくなります」など、あおり文句ばかり言ってくる老人ホームは、優良な老人ホームである可能性は低いといえます。

Q.入居が決まったらすぐにすべきことは?
A.身のまわりにあるものを整理してください。老人ホームに私物のすべてを持っていくことができないため、要らないものと持っていくものを分ける必要があります。身辺整理が自分でできない場合は、専門業者に依頼するといいでしょう。生前整理サービスなどを行っているファンデックスは、無料相談を受け付けているのでお悩みの方はぜひお問い合わせください。

まとめ

老人ホームといってもたくさんの種類があり、それぞれでサービス内容などが異なります。まずは、なぜ入居したいのか・どのような生活を送りたいのか希望を明らかにすることが大切です。そして、条件に合った老人ホームかどうか、パンフレットなどを取り寄せて複数を比較しましょう。3〜4施設ほどピックアップしたら、実際に足を運んで、見学や体験入居をするのがおすすめです。