老人ホームの選び方を解説! 見学や体験入居で確認すべき内容も

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「老人ホームの選び方の基準は?」「老人ホームに入居する前にやるべきことは何なのか?」など、老人ホームの選び方や入居準備などで悩んでいる方は多いでしょう。老人ホームにもさまざまな種類があり、それぞれで設備やサービス内容が異なります。また、入居前には身のまわりのものを整理することも大切です。

そこで、本記事では、老人ホームの選び方などについて解説します。

  1. 老人ホームはどんな種類があるの?
  2. 老人ホーム選びのポイント
  3. 老人ホームの見学・体験入居で確認すべきこと
  4. 老人ホームを選ぶ際の注意点
  5. 老人ホームに関してよくある質問

この記事を読むことで、老人ホーム選びで注意しておきたいポイントや入居の際の注意点などが分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。


1.老人ホームはどんな種類があるの?

最初に、老人ホームの具体的な種類についてチェックしておきましょう。

1-1.介護が必要な場合に入居する老人ホーム

老人ホームの種類はたくさんありますが、主に介護が必要かどうかで大きく分かれます。介護が必要な場合に入居する老人ホームとそれぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 介護付有料老人ホーム(自立~要介護5):介護が必要ない人から要介護認定を受けた人まで幅広く受け入れている
  • 住宅型有料老人ホーム(自立~要介護5):スタッフによる介護サービスを受けながら生活できる
  • グループホーム(要支援2~要介護5):5~9人の高齢者がグループになり、介護を受けながら家庭的な雰囲気の中で共同生活をする
  • 特別養護老人ホーム(要介護3~5):要介護3以上の介護認定を受けた人のみ入居できる
  • 介護老人保健施設(要介護1~5):介護・看護・リハビリが受けられ、在宅復帰を目指す施設

1-2.自立できる人を対象にした施設

介護認定を受けていない自立できる状態の人を対象とした施設もあります。入居できる年齢が60歳以上など決められているのが特徴で、生活相談サービスや有資格者の相談者が常駐している施設です。主に、以下の種類があります。

  • サービス付き高齢者住宅:バリアフリー構造となっており、生活相談サービスなどが充実している
  • 健康型有料老人ホーム:食事サービスが付いている高齢者施設
  • 高齢者専用賃貸住宅:高齢者のみを賃借人とした賃貸住宅
  • 高齢者向け有料賃貸住宅:民間事業者や公団などによって設置・運営されている賃貸住宅
  • シニア向け分譲マンション:所有権を持つことができる分譲マンション

1-3.身寄りのない高齢者が生活できる施設も

自立した生活に不安があり、身寄りのない高齢者が入居できる施設もあります。代表的な施設は、食事を提供する軽費老人ホーム(A型)、食事を提供しない軽費老人ホーム(B型)、そしてケアハウスの3種類です。60歳以上の高齢者が入居でき、A型・B型は自分で身のまわりの世話が可能・月収34万円以下といった条件があります。ケアハウスは所得制限がなく、入居金や家賃は支払う必要がありますが、自治体からの助成を受けられる点が違いです。食事サービスのほか、安否確認や生活相談サービスなどを受けることができます。

2.老人ホーム選びのポイント

たくさんある老人ホームの中から、どの種類を選べばいいのか悩む方が多いでしょう。そんなときはこれから説明するポイントをチェックしてください。

2-1.介護が必要か必要でないか

1番大切なのは、介護が必要な状態かどうか現状を把握することです。老人ホームの種類ごとに入居条件が決まっています。介護が必要な方は、どの段階に自分が当てはまるのか理解し、条件をクリアできているのか確認しましょう。介護が必要な場合は、どのくらいの介助を生活に求めるのか考えることも大切です。どんな生活を希望するのか考えることで、そのサービスに見合った老人ホームが見つけられるようになるでしょう。現在の生活で不足・不便を感じることを考えてみてください。

2-2.希望条件の優先順位をつける

生活の希望条件を出した後は、その優先順位をつけましょう。費用・立地条件・運営会社・介護サービス体制・食事内容・イベントやレクリエーション活動・生活支援サービスなどさまざまな項目があります。あらゆる側面から考える必要があるからこそ、自分が1番求めるものは何なのかハッキリさせることが大切です。施設によって個性や特徴があるため、複数を比較してみるといいでしょう。比較する際は、以下のポイントに注目してください。

  • 運営方針(入居・退居要件など)
  • 経営状況(経営母体の主な事業など)
  • 介護サービス提供体制(利用者の人数に対する職員の割合など)
  • 設備(居室・共有スペースの広さなど)
  • 医療ケアへ対応してもらえるか(経管栄養・人工呼吸器など)
  • 生活支援サービスの種類(食事・洗濯・居室の清掃など)
  • 行動・レクリエーション活動など
  • 立地や周辺環境

2-3.入居費用と費用の支払い方式

老人ホーム選びで、費用はチェックしておきたい最重要項目です。入居に必要な費用をまかなうことができなければ、そこで暮らし続けることはできません。今、自分がどのくらいの資産を持っているのか踏まえた上で、年金などコンスタントな収入から毎月いくら支払えるのか計算しましょう。また、施設によって費用の支払い方式にも違いがあります。入居時に一括して支払う一時金方式、通常の賃貸住宅のような月払いなどがあるため、事前に確認することが大切です。

3.老人ホームの見学・体験入居で確認すべきこと

入居したい老人ホームが決まれば、見学・体験入居となります。その際に確認すべき内容をいくつかピックアップしたので、ぜひチェックしてください。

3-1.見学で入居している人たちやスタッフの様子を確認する

老人ホームの見学では、実際に入居している人たちやスタッフの様子が確認できます。どんな雰囲気なのか、自分が求めている生活を送ることができるのかチェックしましょう。パンフレットでは分からない情報が得られるかもしれません。老人ホームによって雰囲気が異なるため、家族と話し合いながら決めるのがポイントです。また、ホーム側も必ず入居前に見学と体験入居をすすめてくるでしょう。そうしなければ、「こんなはずではなかった」と解約されるリスクがなくなるからです。見学を希望する際は、必ず事前に予約をしてください。

3-2.見学時のチェックポイントは4つ

老人ホームの見学時にチェックしておきたいポイントは以下の4点です。

  • 建物と周辺環境
  • スタッフの様子
  • 医療連携とリハビリ
  • 契約内容

家族の自宅や最寄駅からの距離はもちろん、建物の雰囲気や専用個室の有無・使い勝手のよさ・家具を入れるスペースなども確認しておきたいポイントです。特に、清掃やメンテナンスが行き届いているか確認しておきましょう。また、介護スタッフの対応に余裕が見えるか、協力医療機関やリハビリ体制は整っているか、契約内容などもきちんと確認することが大切です。

3-3.体験入居は最終チェック

見学が終わった後、入りたいと思ったホームがあれば、本契約をする前に体験入居を必ず行います。見学では分からない点も実際に入居することで確認できることがたくさんあるからです。体験入居は最終チェックと思ってください。ホームの早朝や夜間帯の様子が確認でき、入居者からの生の情報を得られる可能性があります。実際に、設備の使い勝手やサービスも体験できるため、より自分に合っているかどうか考えることができるでしょう。体験入居で合わないと判断したら、再検討すればOKです。

4.老人ホームを選ぶ際の注意点

老人ホーム選びで注意しておきたいポイントを解説します。

4-1.経営状況をきちんと見極める

老人ホームの設備や費用面だけではなく、運営会社の経営状況をきちんと見極めなければなりません。日本では少子高齢化が進んでおり、老人ホームの経営に参入する企業が増えています。その一方で、福祉・介護事業者の倒産件数も年々増えているのです。入居金を支払ったのに倒産し、待機せざるを得なくなったということにならないためには、運営会社の経営状況を把握しましょう。スタッフの在籍人数や、運営会社の口コミなど、まずはインターネットで情報を集めてください。

4-2.家族とのかかわりについても要チェック

老人ホームに入居しても、家族と面会する機会があるでしょう。その際に、ホーム側がどのような対応をしてくれるのかもチェックしておきたいポイントです。訪問時間に制限はあるのか、家族の居場所や食事の用意はしてくれるのか、ゲストルームはあるのかなどチェックしておきましょう。家族にとっても心地良い場所でないと、訪問したくなくなります。入居しても安心して家族との交流を続けるためには、施設側と家族のコミュニケーションが大切です。つい忘れがちなポイントなので注意してください。

4-3.見学は2~3人で

老人ホームの見学をする際は、1人ではなく、家族や友人と一緒に最低でも2~3人で見学をしましょう。1人だと客観的な捉え方ができず、見逃してしまう箇所があるかもしれないからです。複数人で見学をすれば、自分では見つけられなかった箇所が見つかり、より希望に合った老人ホームを選びやすくなるでしょう。

4-4.分からないところはすぐに尋ねる

施設スタッフから説明を受ける場合、分からないところがあればすぐに尋ねてください。その際、スタッフが丁寧に分かりやすく教えてくれるなら安心して入居できますが、説明してくれない場合は安心できません。スタッフの対応によって、居心地のよさや感じる雰囲気も変わります。

5.老人ホームに関してよくある質問

老人ホームに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.認知症の人が入居できる老人ホームは?
A.特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護療養型医療施設の3つは認知症の人でも入居できます。また、介護付き有料老人ホーム・グループホームの中でも認知症の人を受け入れているところがあるので、パンフレットや問い合わせで確認するといいでしょう。認知症の人を老人ホームに入れる際は、24時間体制を整えているかも要チェックです。

Q.入居後に大きく影響するポイントとは?
A.意外かもしれませんが、立地や周辺環境が大きく影響することになります。特に、自立が可能な人の場合、近くに商店や商業施設などがまったくないと、快適な生活を送ることができません。有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は、住宅街の中に建っていることが多いので利便性は高いと言えるでしょう。

Q.身のまわりのものを整理するポイントは?
A.老人ホームへの入居を決めたら、できるだけ早めに身のまわりのものを整理してください。ただし、持ち物の数が多いほど整理に時間と手間がかかるため、生前整理・不用品の片付けを行っている業者に依頼しましょう。実績がある業者に依頼すれば、スピーディーかつ丁寧に作業を進めることができます。遺品整理ファンデックスでは無料相談と無料見積もりを受けつけているので、ぜひチェックしてください。

Q.本入居までの流れは?
A.具体的な流れは施設によって異なりますが、大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 施設見学:最低でも2~3箇所見学し、希望条件を満たしているか比較する
  2. 申込書を提出する:施設によっては申込金が必要になることもある
  3. 本院面談・入居審査:普段の生活の様子などを確認する
  4. 体験入居:実際に施設で生活する
  5. 契約・本入居

具体的な流れに関しては、施設のスタッフに確認してください。

Q.体験入居中に注意したいことは?
A.栄養管理士が献立を考えているか、見た目や味など食事面をしっかりと確認することです。老人ホームの中には、栄養がしっかりしていても見た目にこだわっていないところがあります。毎日生活をする場所だからこそ、楽しめる食事かどうか確認することも注意しておきたい要素です。

まとめ

老人ホームは受け入れられる介護度などによって、さまざまな種類に分かれています。介護度が高い施設ほど看護師や医師が常備しているなどサービス内容も異なるのです。まずは、老人ホームの種類を知り、それぞれの特徴を把握しておかなければなりません。そして、いくつかしぼった後は見学・体験入居で実際の様子をチェックしましょう。入居先が決まれば、身のまわりにあるものを整理してください。整理することで、家族の負担を減らすことができます。