仏具の処分方法が知りたい! 供養すべき? どんな方法があるの?

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置く場所がなく継承できないという事情から、仏具を処分する人が増えています。仏具とは仏壇の中に置く道具全般のことで、普通のゴミと一緒に処分してはいけません。きちんとお坊さんに法要を行ってもらってから、廃棄しなければならない道具がたくさんあります。そこで、本記事では、仏具の基礎知識や処理が必要なとき・処分時の困りごと・処分方法について説明しましょう。

  1. 仏具とは
  2. 仏具の処理が必要なとき
  3. 仏具の処分~困りごと
  4. 仏具の処分~自分でする場合
  5. 仏具の処分~仏具店やお寺に頼む場合
  6. 仏具の処分~不用品回収業者に頼む場合
  7. 仏具の処分に関してよくある質問

この記事を読むことで、仏具の正しい処分方法が分かります。処分に困っている方は、ぜひ参考にしてください。


1.仏具とは

正しい処分方法について知る前に、仏具の基礎知識を身につけることが大切です。仏具の種類や役割について説明します。

1-1.どんなものか

仏具とは、仏教の儀式で使う特殊な道具や僧侶の装飾品・仏壇に置くものなどです。もともと、仏教は最低限の着物と食器以外の金品の所有を戒律で禁じられていました。しかし、釈迦(しゃか)の死後100年が経過したときに、信者から寄付された最低限の金銭・日用品の所有許可を求める一派と、戒律を維持する保守派に分かれたのです。紀元を過ぎたころには、西域・中国に仏教が伝播するようになり、祈祷(きとう)や葬式などの儀式で道具を用いるようになりました。先祖供養や心のよりどころとして、現在でも 仏具が使われています。

1-2.どんな種類があるか

私たちにとって、最も身近な仏具と言えば、仏壇・仏像・経典・位牌(いはい)・木魚などがあります。葬式や供養・お盆の時期などで使う数珠も仏具の1つです。ほかにも、香炉・経机・梵鐘(ぼんしょう)・りん・仏飯器など、たくさんの種類があります。

1-3.現在の家庭環境における仏具の役割について

仏具を扱う会社が2013年に行った調査によると、仏壇の保有率は2人以上の世帯で39.2%でした。在宅種類別に比較すると、一戸建ては半数以上の51.8%、マンションなどの集合住宅では21.1%だったのです。面積が制限されているマンションは仏壇を置くスペースが確保できず、保有率の低下が進んでいます。また、昔よりも宗教に対する意識が低く、仏具の役割に意味を見出していない方が多いとも言われているのです。その結果、仏具の市場規模は、20年で半減しています。

2.仏具の処分が必要なとき

仏具の処分が必要なのは、一体どのようなときなのでしょうか。

2-1.実家の整理

実家に住む人がいなくなり、実家そのものを整理するようなときに仏具の処分が必要です。仏具を引き取りたくても、置き場所がなければやむなく処分しなければなりません。仏壇などの大きいものは処分して、大切な位牌だけを自宅に置く方も増えています。核家族化が進んでいるため、先祖の仏壇や位牌を処分するケースが増えているのです。

2-2.遺品整理

親や親族が亡くなり、遺品整理をする際に仏具も処分するケースがあります。実家を整理する状況と同じく、自宅に仏具の置き場所がないなどの理由で処分せざるを得ません。

2-3.引っ越し

新居のスペースが狭いとき、引っ越しと同時に仏具を処分するケースです。家の中にあるものをすべて運ぶ必要があるため、要らないものを処分する絶好の機会になるでしょう。大きめの仏壇を処分して、コンパクトサイズの仏壇を購入する方もいます。

2-4.そのほか

ほかには、住宅の新築で買い替えるケースがあります。新居のスペースに見合う仏壇を購入して、ご先祖様や故人の魂を引き継ぐことができるでしょう。また、高齢化社会が進んでいる現代は、継承者がいない独身の高齢者が増えており、仏具を処分しなければならないケースが増加しています。老人ホームへの入居や孤独死など、高齢化社会を象徴するケースです。

3.仏具の処分~困りごと

仏具を処分したくても、さまざまな困りごとが邪魔をしてしまいます。スムーズに処分するために、仏具の素材や供養などについてチェックしておきましょう。

3-1.仏具の素材は?

種類によってさまざまですが、仏具の素材は木製・陶器・銅器・金属などです。仏具は、日本の伝統工芸品であり、欅(けやき)や屋久杉など国産の銘木(めいぼく)を使ってつくられていました。現在の仏具は、外国産の木材を使用している種類が増えています。

3-2.粗大ゴミとして出していいか?

仏具は、粗大ゴミとして処分できます。しかし、ほかの粗大ゴミと同じ感覚で処分してはいけません。なぜなら、ご先祖様や故人の魂が入っているとされる仏壇・位牌(いはい)などがあるからです。こうしたものは、処分前に供養をする必要があります。

3-3.供養が必要か?

供養が必要かどうかは、宗派や個人の考え方によっても異なるため、気になる方は、お世話になっているお寺などで確認すると良いでしょう。魂は入っていると考えられる仏具は、閉眼(へいがん)供養を行うことで、魂抜きができます。

3-4.そのほか

位牌の素材には、木製のほかに、クリスタル・ガラス製のものもあります。自治体のゴミとして処分する場合は、その地域の処分ルールに沿って捨てなければなりません。事前に、自治体のホームページなどで確認しておきましょう。また、仏壇を処分する場合は、すべての仏具を取り出して、何も入っていない状態にしてください。

4.仏具の処分~自分でする場合

自分で仏具を処分する場合は、注意しなければならないことがたくさんあります。それでは、詳しくチェックしていきましょう。

4-1.素材と大きさのチェックについて

自治体ごとに、素材と大きさの違いで処分ルールが異なります。たとえば、粗大ゴミに指定されるのは、一辺が30cm以上のものがほとんどです。また、処分手数料も自治体によって異なるので、事前にチェックしておきましょう。

4-2.自治体への問い合わせ

自治体の処分ルールは、事前にホームページをチェックするか、電話や窓口に問い合わせをしてください。きちんと処分ルールや手数料を確認しておいたほうが、スムーズに処分できるでしょう。

4-3.そのほかやるべきこと

自分で処分する場合は、回収指定場所まで運ばなければなりません。大きめの仏壇などの場合は、運搬に必要な人手を集めてください。人手が足りない時は、無理に運ぼうとせずにほかの方法を考えましょう。また、仏壇の中には、隠れた引き出しがついているものがあります。家系図など大切なものが入っている可能性があるため、細部までチェックしてください。

4-4.メリット・デメリット

自分で処分する大きなメリットは、低費用で済むことです。自治体によりますが、約2,000円で処分できるでしょう。ただし、指定回収場所まで運ばなければならない・回収日が決まっていてすぐに処分できない・供養が不十分かもという不安が残る、というデメリットがあります。

5.仏具の処分~仏具店やお寺に頼む場合

自治体で処分するほかに、仏具店やお寺に依頼する方法があります。ゴミとしての処分に拒絶を感じている方は、ぜひチェックしてください。

5-1.仏具販売業者に依頼する

仏壇などの仏具を販売している業者では、要らなくなった古い仏具の引き取りサービスを行っているところがあります。宗派に関係なく、どんな仏壇でも引き取ってくれるでしょう。中には、仏壇の引き取りから閉眼供養まで行っている店舗もあります。しかし、新しい仏壇を購入しなければ処分サービスが利用できないところも多いので注意してくださいね。仏壇の買い替えを検討している方は、購入・処分が同時にできます。

5-2.お寺で供養する

最も安心できる方法と言えば、お寺に依頼することです。閉眼供養・処分まで、すべてを引き受けてくれます。菩提寺(ぼだいじ)があるのなら、相談してみてください。菩提寺がない場合は、供養を行っている近くのお寺に相談すると良いでしょう。ただし、宗派が異なるお寺は断られることもあるため、同じ宗派を選ぶことが大切です。

5-3.メリット・デメリット

自分でするよりも、安心して仏具の供養・処分ができます。デメリットとしては、仏具販売店・お寺のどちらに依頼するにせよ、処分費用がかかることです。仏具販売店によりますが、約2~3万円と粗大ゴミとして処分するよりも割高になります。大型の仏壇は、10万円かかることもあるでしょう。お寺に依頼する際は、費用がハッキリしていないので、「どのくらいかかるのでしょうか」と尋ねてみてください。お布施が必要になるところもあれば、「お気持ちだけで」と答えるところもあります。お布施の相場は決まっていませんので、檀家(だんか)の方に相談すると良いでしょう。

6.仏具の処分~不用品回収業者に頼む場合

不用品回収業者に依頼する場合は、安心して依頼できる業者を選ぶ必要があります。それでは、一緒にチェックしていきましょう。

6-1.業者選びのポイント

不用品回収業者を選ぶ場合は、以下のポイントに注目してください。

  • スピーディーかつ丁寧な対応
  • 見積もり内容が細部まで記載されている
  • 仏具の回収・処分の実績や経験がある
  • 遺品整理などのサービス内容が充実している
  • 遺品供養も行っている
  • 低料金で処分できる

6-2.遺品・思い出の品として扱ってくれるか

ご先祖様や故人の魂が入っている仏具・仏壇は、大切なものですよね。業者を選ぶ際は、きちんと遺品・思い出の品として大切に扱ってくれる業者を選びましょう。ゴミとして扱っている姿を見ると、とても悲しい気持ちになります。生前・遺品整理サービスを行っている「ファンデックス」では、安心してお任せいただくために、WEBカメラによる生中継で作業風景を公開しているので安心です。

6-3.メリット・デメリット

業者に依頼すれば、自宅にいながら処分ができます。業者が自宅にやってきて回収・処分してくれるため、運搬や処分に時間と手間がかかりません。すぐに処分したいときでも可能です。回収・処分費用はかかりますが、業者選びをきちんと行えば低費用で処分できるでしょう。

6-4.料金について

業者に依頼する前は、料金システムが明確に記載されているのか、見積もり内容をチェックしてください。「ファンデックス」の場合は、作業前に正確な見積額を提示しています。さらに、搬出する際の梱包(こんぽう)資材や養生資材を無料提供しているので、無駄な費用がかかりません。作業内容・作業スタッフの人数・トラックの台数・作業時間などを踏まえて提示するため、無料見積もりを依頼してください。

6-5.注意点

不用品回収業者の中には、不正を働くところがあります。たとえば、回収後に追加料金を請求する・不法投棄するなどのトラブルです。トラブルにならないためには、きちんと業者のサービス内容や対応をチェックして、複数の業者を比較しましょう。

7.仏具の処分に関してよくある質問

仏具の処分に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

7-1.処分前はキレイにすべきか?

供養から処分までしてくれるからと言って、ホコリまみれの仏壇のまま回収に出してはいけません。大切なご先祖様・故人の魂が入っているので、きちんとキレイに掃除してから依頼してください。

7-2.閉眼供養に必要なお布施はいくらぐらいか?

お布施の料金はハッキリしていませんが、魂抜き・お布施の相場は1~5万円くらいです。この範囲で、できる限りのお気持ちを示せば良いと思います。

7-3.仏壇の解体はすべきか?

処分費用をかけたくないから、と自分で解体し、燃えるゴミとして処分する方がいます。燃える素材であれば、無料で処分できるでしょう。ただし、無理に解体するのはNGです。誤ってケガをする可能性があるため、無理だと思う場合はやめてください。

7-4.どんな仏具・仏壇でも業者は回収してくれるのか?

不用品回収業者は、基本的にどんな仏具・仏壇でも回収可能です。宗派に関係なく、処分が依頼できるので、ほかの方法よりもスピーディーに処分できるでしょう。

7-5.仏具は買い取ってもらえるのか?

きちんと魂抜きをしている仏具であれば、買い取りサービスが利用できます。不用品回収業者の中には、回収だけでなく買い取りを行っているところもあるので相談してみてください。ただし、目立つ傷がついているものや古いものは、買い取り不可となる可能性もあります。

まとめ

いかがでしたか? 仏具の処分方法は、自治体・仏具販売店・お寺・不用品回収業者とさまざまな方法があります。それぞれの方法によって、手順や費用、メリット・デメリットが異なるので、きちんと確認して自分の状況に合った方法を選択してください。また、ご先祖様や故人の魂が入っている仏壇・位牌などは、きちんと供養しなければなりません。正しい方法で処分するためにも、仏具の処分に必要な知識を身につけることが大切ですよ。