エンディングノートとはどういうもの? いったい何を書けばいいの?

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最近、自分の死について考える人が増えています。
日本では、死について語ることをタブー視する風潮がありました。
しかし、残された遺族が困ったり迷惑したりすること多くなった結果、就活をもじった「終活」も活発になっています。
そこで、今回は終活の中でも人気が高いエンディングノートについてご説明しましょう。
エンディングノートとは、自分の死後に遺族に行って欲しいことや、伝えておきたいことを記しておくノートのことです。
有効に使えば、遺族も助かるでしょう。
また、エンディングノートと遺言書の違いについてもご説明します。
エンディングノートに興味がある方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. エンディングノートとは?
  2. エンディングノートに何を書けばいいの?
  3. エンディングノートと遺言書の違いとは?
  4. エンディングノートはどこで手に入るの?
  5. おわりに

1.エンディングノートとは?

エンディングノートとは、自分の死後に家族に伝えておきたいことやして欲しい手続きを書き記すノートのことです。
エンディングノートを直訳すると「最後の覚書(おぼえがき)」となります。
日本では、昔から「死」について話したり準備をしたりすることをタブー視する風潮がありました。
ですから、お葬式の段取りや財産分与などはその人が亡くなってから始めて行う、ということが普通だったのです。
しかし、現在は社会の仕組みや人間関係が複雑化し、亡くなってからいろいろと手続きをしようとするとうまくいかないことが増えています。
また、故人が残した財産や借金で遺族が大変なことになるケースも増えているのです。
そこで、エンディングノートに自分の交友関係や固有の財産を記すことで、残された人々がスムーズに死後の手続きを行なえます。

2.エンディングノートに何を書けばいいの?

では、エンディングノートには何を書いておけばよいのでしょうか?
基本的に、エンディングノートには決まりはありません。
書きたいものを書けばよいのです。
しかし、「これを書いておけば役に立つ」というものもあります。
そこで、この項ではエンディングノートに書いておくと役に立つことをご紹介しましょう。

2-1.個人情報

最も基本となる情報です。氏名や電話番号、住所、本籍地や病歴などをかいておきましょう。
また、親族の住所や氏名電話番号なども書いておくと連絡が取りやすいです。

2-2.交友関係

自分の死の知らせは、血の近い人から伝言ゲームのように伝わっていきます。
ですから、交友関係の広い方は訃報が伝わりきらないことがあるでしょう。
昔は地方紙のお悔やみ欄に情報を載せることが多かったのですが、現在は新聞を取ってない方も多いです。
そこで、自分の死を伝えたい方の氏名や電話番号、メールアドレスなどを載せておきましょう。
遺族の役にも立つはずです。

2-3.財産

個人の財産を記しておきましょう。
貯金だけでなく、有価証券の有無や額も記しておいてください。
また、借金も負の財産です。
返しきれないほどの借金がある場合は、死後3か月までに遺族が手続きをすれば相続が放棄できます。
しかし、故人が借金を隠していたために、放棄できなかったというケースも少なくありません。
ですから、財産は正確に漏れの無いように記載しておきましょう。
さらに、個人年金や企業年金の額や手続き方法などを記しておくとよいですね。

2-4.SNSやブログについて

今は、TwitterやFacebookをはじめとするSNSやブログをやっている方も多いでしょう。
いきなり更新が途絶えると、心配する方もいるかもしれません。
そこで、SNSやブログのアカウントやパスワード、自分が死の公表の仕方などを記しておくとよいでしょう。

2-5.形見分けの内容

自分が死んだ後に愛用の品を遺(のこ)したい人もがいる、ということも多いでしょう。
そんなときは、形見分けの内容を記しておいてください。
特に、骨董(こっとう)や美術品など資産価値があるものは、もめごとの火種にならないように遺す人を決めておくとよいでしょう。
また、ホビーやコレクターズアイテムなど価値が分かる人が限られているものの場合は、家族や親族以外の人を指定しても構いません。

2-6.そのほか、伝えたい内容

ペットのことや、家族への感謝の気持ちなど伝えたいことを書いておきましょう。
恥ずかしくて口では言えないことでも、文章にすると素直に気持ちがつづれることが多いです。
また、病気で意識がなくなった場合に延命治療の有無なども書いておくとよいでしょう。
葬儀の方法に希望がある方は、その旨を記しておいても遺族は助かります。

3.エンディングノートと遺言書の違いとは?

遺言書とは、法的に効力のある文章です。
ですから、書式や書ける内容も決まっています。
家族への感謝の気持ちやペットのお世話の仕方についてなどを、遺言書に書くことはできません。
エンディングノートは法的な効力がありませんが、その分自由なことを書けます。
ですから、財産分与について意見を遺しておきたい場合は遺言書を書き、メッセージを残したい場合はエンディングノートを書きましょう。
もちろん、両方残しておくことも可能です。

4.エンディングノートはどこで手に入るの?

エンディングノートは、書店で売られています。
また、遺品整理業者などが独自のエンディングノートを販売しているのです。
さらに、エンディングノートの書式をダウンロードできるサイトもあります。
もちろん、普通の大学ノートに書いておいても構いません。
自分が使いやすいノートを選ぶのが一番です。
折に触れてエンディングノートを見つけたら、どのようなものか一度手に取ってみてみましょう。
書店や遺品整理業者から手に入るものは、項目分けられていて書きやすいです。
しかし、自由度がありません。
大学ノートに自分で記入するスタイルは、自由度が高いですが何を書いてよいのか迷うこともあるでしょう。
そういう点では、家計簿にも似ています。
また、「エンディングノートを書いていると自分の死期が近いようで憂鬱(ゆううつ)になる」と思う方もいるかもしれません。しかし、エンディングノートは死ぬ準備のために書くものではないのです。
人は年をとればいつ病気になったり介護が必要になったりするか分かりません。
ですから、今までの人生を振り返って感謝の気持ちや財産、持ちものの覚書(おぼえがき)を作るつもりで書いてみましょう。
誕生日に書きはじめる人も多いそうです。

5.おわりに

いかがでしたか?今回は、エンディングノートについていろいろとご説明しました。
まとめると

  • エンディングノートとは、家族への感謝の気持ちや伝えたいことを書き記しておくもの。
  • 的な効力はないが、その分自由に記述できる。
  • エンディングノートは書店で入手したりダウンロードしたりできる。
  • 大げさに考えず、気軽な気持ちで書きはじめよう。

ということです。
テレビなどで取り上げられることも多くなり、エンディングノートの知名度はだいぶ高まってきました。
今は、ひとり暮らしの高齢者も増えています。
何かあったときにすぐに連絡先を把握できるものがあったら、とても便利でしょう。
また、エンディングノートを書いていることを家族に知られたくない、という人もいると思います。
しかし、エンディングノートの存在が分からなければ、活用できません。
ですから、「私に何かあったらこのノートを見てね」くらいは伝えておいてください。
置き場所を伝えておくだけでも構いません。