遺品整理はお焚き上げで供養を! 感謝の思いが伝わる正しいやり方

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大切な品を、感謝を込めて供養するお焚き上げ。日本ならではの美しい伝統文化です。特に遺品整理では、一緒にしてあげたいと思う方は多いはず。だけど、どのようにやったらいいのか、悩む方は多いでしょう。やり方を間違えると、せっかくの思いが大切な品や故人に伝わりません。正しい方法でお焚き上げし、見送ってあげてください。

  1. お焚き上げの基礎知識
  2. ものと人を供養するお焚き上げ
  3. 神社・お寺でのお焚き上げ
  4. 業者でのお焚き上げ
  5. 遺品整理士
  6. お焚き上げの業者選び
  7. お焚き上げでよくある質問

お焚き上げをすることで、大切な品は浄化され、天に還(かえ)ることができます。そして、あなたの心も整理され、清められることでしょう。


1.お焚き上げの基礎知識

1-1.お焚き上げとは?

お焚き上げには、神事と仏事の2つの意味があります。神事では、「火の神の力で天界へ還(かえ)す」という意味です。一方、仏事では、思いが込められたもの、魂が宿るとされているものに、これまでの礼を尽くし、「浄化によって、天界へ還(かえ)す」という意味があります。

お焚き上げは、古くからの神仏に関するものだけでなく、丹誠に使い込んだものを、感謝を込めて供養する日本の伝統文化です。お焚き上げという言葉から、燃やせるもの以外はダメと思われがちですが、焼却できない品物に関しては、読経・魂抜きをしたあと、お札をお焚き上げして供養します。

1-2.お焚き上げの由来・歴史

日本では、神社の庭で庭燎(にわび)を焚(た)く行事が古くから行われてきました。庭燎(にわび)とは、宮中行事の御神楽(みかぐら)で焚くかがり火のことで、照明の役割と同時に、神を招く意味があります。

また、仏教では、煩悩を焼き仏様に仏心を伝えるため、護摩焚きが行われてきました。密教系の仏教が発祥といわれます。庭燎(にわび)と護摩焚きが結びついたのが、お焚き上げの由来です。魂を天に送り出す儀式ということができます。

庭燎(にわび)は平安時代には行われていました。小正月の1月15日に行われる「どんど焼き」の源流になったといわれています。仏教も同様に平安時代には日本に伝わっていました。どんど焼きは、鎌倉時代には行われていたことから、お焚き上げも鎌倉時代以前には、行事として定着していたと考えられます。

お焚き上げには浄化の意味があるんですね。
はい。そのままでは処分しにくいものはお焚き上げをするといいでしょう。

2.ものと人を供養するお焚き上げ

2-1.お焚き上げの必要性

私たち日本人には、大切にしていたものや思い出の品には、生命や魂が宿るという文化が根付いています。たとえば、神棚や仏壇に宿っているのは、それぞれ神様と仏様です。あるいは、人形は、古くから生命があるものとして扱われてきました。飾りや遊びの道具ではないのです。

だからこそ、単に捨てる行為はしてもらいたくありません。ゴミとして処分してはダメです。神社やお寺できちんと供養してあげましょう。

2-2.お焚き上げすべきもの

お焚き上げすべきものには、以下のようなものがあります。

  • 神棚
  • 仏壇・仏具
  • 位牌(いはい)
  • 数珠
  • お守り
  • お札
  • 人形
  • 子どもの写真
  • 年賀状
  • 知人からの大切な手紙

また、最近では、遺品整理などに伴い、故人が大切にしていたものを供養し、天界へ還(かえ)すお焚き上げも増えてきました。

2-3.お焚き上げができる場所

お焚き上げをしていただける場所には、神社、お寺、民間業者の3つがあります。お守りやお札は、神社やお寺でいただくのが大半でしょう。ですから、神社でいただいたものは神社に、お寺でいただいたものはお寺に返納すること。この方法が最もていねいなお焚き上げになります。大社、神宮、天神という名前がついていれば神社、寺、院、山などとあると、お寺のお守りです。

ただし、神社やお寺では、受け付けてくれないものもあり、注意が必要になります。燃えない品などは、お焚き上げしてもらえない場合がほとんどです。依頼する前に、必ず確認するようにしましょう。

民間業者は、神社やお寺で断られたものでも、受け付けてくれるところが大半です。特に、故人の遺品のように、さまざまな種類があるときには助かります。ただし、きちんとお焚き上げをして供養し、お焚き上げをしたあとは、法律に基づいて処分する業者を選んでください。

2-4.供養について

供養とは、尊敬の念をもって、仏様に香華(こうげ)、燈明(とうみょう)、飲食(おんじき)などの供物をささげることをいいます。仏壇に限らずお焚き上げするときには、感謝の意味を込めて供養してあげましょう。亡くなった方の大事な品を供養する場合も同様です。

ひと言で供養といっても、いくつか種類があります。

  • 永代供養:お墓参りできない人に代わって、あるいはお墓参りしてくれる人がいなくても、お寺が責任をもって管理し、供養してくれます。
  • 手元供養:亡くなった大切な方の遺骨などを身近に置くことで、心のより所にしたり、故人を偲(しの)んだりして、故人との絆(きずな)を再確認する供養です。自由なかたちの供養方法といえます。

また、関連して粗供養というのがあります。供養をいただいたことに対するお返しの粗品という意味合いです。

2-5.遺品供養

亡くなった方をお見送りするときに、故人が大切にしていたものを棺(ひつぎ)に入れてあげたかった。でも、できなくて残念。こんな経験をされた方はいらっしゃいませんか?

棺(ひつぎ)の中に、故人が大切にしていたものも一緒に入れてあげるのが一番です。でも、スペースも入れられるものも限りがあります。つらいところですが、しかたありません。そんなときに、ぜひやっていただきたいのが、故人の大切な品を供養してあげる遺品供養です。お焚き上げをしていただき、遺品を天に還(かえ)してあげましょう。

以下のような方におすすめします。

  • 故人が大切にしていたものを供養してあげたい。
  • 思い出の品をゴミとして処分するのは忍びない。
  • 残された品をそのままにしておくのは心苦しい。

2-6.お焚き上げの注意点

木製の神棚や仏壇は、ほとんどの神社やお寺で、お焚き上げをしてくれます。ただし、サイズが大きいと、直接、持ち込む場合には、運搬がたいへんです。ご自分で運び込む場合も、運送業者に依頼する場合も、事前に問い合わせてください。

また、プラスチックやビニール類、ガラス類、さらに燃えない金属類が混ざっている場合は、事前に取り除いておくことをおすすめします。神事や仏事であるお焚き上げといっても、法律などに基づいた処理が必要です。特に、燃やすと有毒な物質を発生するものには注意してください。

神社とお寺で処分するときには、ほかにも注意すべき点があります。祀(まつ)られているのは、どんな神様でしょうか?祀(まつ)られている神様が違うと、お焚き上げを断られる可能性があります。神社は、地域によってしきたりが異なることもあるため、事前に確認するといいでしょう。

一方、お寺にお願いする場合は、宗派に注意すべきです。宗派が違うと、断られることがあります。できれば、同じ宗派のお寺にするのがいいでしょう。最近では、宗派が違ってもお焚き上げをしてくれるお寺も多くあります。近所に同じ宗派のお寺がない場合は、聞いてみるといいでしょう。

人形については、供養をしてくれる神社仏閣が全国にあります。人形供養.com(http://www.ningyoukuyou.com/)では、人形供養をしてくれる全国の神社とお寺を検索できて便利です。郵送・宅配に応じてくれるところもいくつもあります。さらに、印鑑や表札などについても、あらかじめ問い合わせた方がスムーズです。

遺品をお焚き上げすることもできるんですね。
はい。故人の愛用品や宗教的な道具などは、お焚き上げをすることで、処分しやすくなります。

3.神社・お寺でのお焚き上げ

お焚き上げは、神社やお寺でしてもらうのが最も確かなやり方です。神社やお寺でお焚き上げをしてもらう際の方法などを整理します。特に遺品整理でお焚き上げをしていただく場合は、受け付けてくれるかどうかを、事前に確認しておくことが大切です。神社やお寺では、受け付けてもらえない品が含まれていることが予想されます。

3-1.一般的には初詣の時期

最も一般的なお焚き上げは、初詣の時期です。初詣の時期には、多くの神社やお寺で、お焚き上げしたいものを返納する場所を用意しています。こういった場所に納めるのが最も確かな方法でしょう。お守りやお札が中心になりますが、ほかにも入れていいものもあります。

初詣に訪れた神社やお寺以外でいただいたものでも、受け付けてくれるところがほとんどです。でも、万が一に備えて、念のため事前に確かめておきましょう。納めに持参したものの、お断りされて、持ち帰ることになっては悲劇です。遺品の中には、神社やお寺でお焚き上げをしてもらえるか、悩んでしまう品もあると思います。やはり、事前に確認しておくのが賢明です。

3-2.常時受け付けている神社・お寺も

お守りやお札は、特に返納までの期限があるわけではありません。ですから、返納したいと思ったときにお焚き上げをしてください。初詣の時期のお焚き上げを逃したときは、個別に神社やお寺に申し込む方法もあります。多くの神社では受け入れてくれるでしょう。大規模な神社では、古札納付所を常設しているところもあります。東京では明治神宮などです。

一方、お寺では、初詣の時期以外に、定期的にお焚き上げ法要を営んでいるところもあります。検索してみて、ご近所に法要を営んでいるところがあれば、お願いするといいでしょう。初詣の時期と同じように、お焚き上げをしてもらえる品かどうかを確認しておく必要があります。

3-3.遠い場所で授かったものは?

お焚き上げするものの中には、遠方の神社やお寺で授かったお守りやお札もあるでしょう。旅行などで訪ねた神社やお寺で授かったお守りやお札などです。お礼を込めてお返しする場合は、郵送や宅配便を利用してください。こん包の方法やお焚き上げしてもらう品の数などは、それぞれ異なります。事前に問い合わせてください。ご近所でお焚き上げをしていただく場合は、神社でいただいたものは神社に、お寺でいただいたものはお寺にお願いしましょう。

3-4.お焚き上げの費用

お焚き上げをしていただく場合の料金は、特に決まっているわけではありません。無料でも受け付けてもらえるところもあります。でも、感謝の気持ちを込めて、自主的にお焚き上げ料をお納めするのがいいでしょう。料金を明示している神社やお寺だといいのですが、明示していていないところもあります。

そんなときには、失礼をおわびしながら、聞いてみてはいかがでしょうか?一般的には、お守りやお札の場合、いただいたときの金額がお焚き上げ料の目安といわれます。郵送や宅配便を利用する場合は、別途、現金封筒などで送るようにしてください。

神社やお寺でもお焚き上げを申し込めるんですね。
はい。ただし、依頼できるものには限りがあります。

4.業者でのお焚き上げ

お焚き上げは、かつては神社やお寺に依頼するのが一般的でした。ところが、今日では、環境問題への配慮から、お焚き上げを控える神社やお寺が増えてきているのが実状です。このような現実問題に対応して、専門の業者に依頼するケースが増加してきました。

専門業者に依頼するときの最大のメリットは、神社やお寺のように、お焚き上げをする品に制約がほとんどないことです。基本的になんでも受け入れてくれます。遺品整理の場合、いわゆるデジタル遺品の問題がクローズアップされてきました。パソコンなどの電子機器は、神社やお寺ではお焚き上げはしていただけません。しかも、個人情報の流失といった問題も出てきました。専門業者の中には、こうした問題にも対応してお焚き上げをしてくれる業者もいます。お焚き上げの費用も明示しているところがほとんどです。

遺品整理業者でもお焚き上げをしてくれるんですね。
はい。この場合は、大きなものでも依頼できます。

5.遺品整理士

5-1.遺品整理士とは?

遺品整理士は、一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する民間資格です。遺品に接する際の心構えや廃棄物処理に関する法律知識を習得した人材を養成しています。故人のお部屋の片付けや不用品の処分といった遺品整理は、従来、家族の間で行われてきました。しかし、近年、孤立死が社会問題化しているのに伴い、遺品整理士が注目されています。

家族に代わる遺品整理には、取り扱い手順や法規制などの知識を、正しく身に付けることが必要です。遺品整理士は、故人が生前大切に使用し、思いがこもった品々を、「供養」するという観点から整理してくれます。従来の遺品を「処理」するという整理とは大きく異なる点です。

5-2.遺品整理の社会状況

高齢化の急速な進展、さらには核家族化。わが国の社会構造は、大きく変容しています。こうした時代の変化は、近年、社会問題となっている孤立死というひずみを生じてしまいました。ご家族で行ってきた遺品整理は、困難が伴っている現実があります。

特に、故人が遠く離れた場所に住んでいる場合、遺品整理するご家族にとっては、時間的な制約、人手の問題、作業効率、さらに費用の面でも負担が大きくなってきました。もはや、残されたご家族だけでは支えきれなくなりつつあります。このような社会状況を受けて、遺品整理業に対するニーズが高まってきました。事業者も急速に増加し、遺品整理をしている業者は、全国で6,000社を超えるといわれています。

5-3.遺品整理のプロの必要性

増加を続ける遺品整理業に対して、遺品整理に関する法律は、ほとんど整備されていないのが実状です。遺品整理の仕事には、特別な資格は必要ありません。このため、遺品や不用品を不法投棄したり、不当に高額な料金を請求したりする悪質業者も、残念なことに少なからず存在する業界です。モラルの低下の是正、業界の健全な育成と発展によって、社会的役割をもっと拡大することが急務といえます。

遺品整理士の資格が創設されたのは、こうした現状に対して、業界自身の危機感の表れといえるでしょう。わが国では、現在、2030年問題がクローズアップされています。内閣府の推計では、超高齢化が進み、2030年には50歳以上の男性で3人に1人は未婚者です。

さらに、高齢者の2人に1人は、孤立死する可能性があるとの統計もあります。今後、孤立死問題はさらに深刻な社会問題となっていくでしょう。超高齢化社会、核家族化、未婚率の上昇は、遺品整理の重要性をますます喚起していくものと考えられます。だからこそ、専門的知識を習得した遺品整理のプロが必要です。そして、ここに遺品整理士の存在意義があります。

遺品整理士認定協会によると、協会の目的や活動は以下のとおりです。

  1. 残された思いを、ご遺族へ:高齢者の孤立死などの問題により、高まる需要に対応していく"遺品整理業"を十分に理解する。さらに"供養"に対する認識をもち、思いのこもる品々を取り扱える専門家としての活動を行っていく。
  2. 正しい知識・正しい対応:廃棄物やリサイクル品の取り扱いに関する各法規制を学び、遺品整理業特有の事項に対して正しい知識をもち、正しい処理を行うことを目的とする。
  3. 実務の流れ:実際に行われた業務の事例より、実務に向けた心構えや留意点を理解することで、より円滑に作業を行う。
  4. 遺品整理業界の健全化:「遺品整理士」の資格認定により、遺品整理業に一定のガイドラインを定め、その中で各種関連法令を遵守する必要性の指導に努めることで、遺品整理業界の健全化を図る。
  5. 行政への働きかけ:遺品整理士の資格をもっている人に、行政が優先的に仕事を発注するよう、全国で働きかけが始まっている。全国で問題になっている高額請求や不法投棄などの撲滅のために活動する。
遺品整理士という資格があるんですね。
はい。これから重要性が高まっていく可能性がある資格です。

6.お焚き上げの業者選び

民間の業者は、基本的にはどんな品でも預かってくれ、お焚き上げをしてくれます。遺品整理に合わせて依頼するといいでしょう。遺品整理と供養を業者に依頼する場合は、まず、印鑑や通帳、権利書など大切なもの、形見として残したいものを選び出します。家具や電化製品などは、業者に買い取りや引き取ってもらうことも可能です。日用品などの処分も、しっかりと業者に伝えましょう。

その際に、故人が大切にしていた品などは、お焚き上げをしてもらい供養してください。不用品と思っても、ゴミとして出すには抵抗があるものも、お焚き上げをすることをおすすめします。故人が遠方に住んでいたため、遺品整理に立ち会えない場合は、できるだけ具体的に指示をすることが重要です。

6-1.業者選びのポイント

遺品整理は、依頼する業者によってやり方は変わります。どの業者に依頼しても同じというわけではないのです。背景には、専門業者ができて10数年と歴史が浅く、遺品整理を始めた会社の成り立ちも違います。

たとえば、不用品回収業者や便利屋さんらが新規事業で取り組むケースがありました。このため、すでにお話したように、遺品を整理・供養するというより、処分するイメージが強いのです。遺品をていねいに扱い、真心を込めて供養するという意味では、今でも課題があります。お焚き上げに限らず、遺品の供養という観点から業者選びのポイントをまとめました。

料金より信頼第一

大切な遺品の整理を任せます。ですから、単に料金だけでなく、信頼できる業者選びが重要です。

実績・スキル・資格

業者選びの重要なポイントです。豊富な実績、廃棄物処理、古物商、運搬業許可など、必要な資格をもつ業者にしてください。遺品整理士の資格者がいるかどうかも判断材料の1つです。さらに、作業中の事故などに備えて、賠償保険に加入している業者だと安心できます。

電話で見極め

メールでの問い合わせではなく、直接お話をすることで業者の性格が透けて見えます。担当者が名前を名乗らない場合、聞きたいことにきちんと対応しない場合、契約を迫るような場合は避けましょう。

要望への対応と助言

さまざまな要望に対して、きめ細かく臨機応変に対応してくれるかも、業者選びの重要なポイントです。さらに、依頼者の立場に立って、アドバイスをしてくれる業者だと信頼できます。

お寺と提携している業者に

お寺と提携している業者だと安心です。遺品整理する場所まで、僧侶が出向き、供養してくれます。また、大切な遺品が違法に処分されては、故人としても安らかな眠りにつけません。お寺と提携しているような業者は、回収されたあとの遺品の行き先も明確で安心です。

作業の透明性

遺品整理と供養に立ち会えない場合、きちんと整理と供養をしてくれるか心配です。中には、金品や貴重品を持ち去る業者もいて、社会問題になりました。立ち会いができないような場合は、作業の状況を確認できる方法を提示してくれる業者に依頼しましょう。「お任せください」で済ます業者は、依頼しない方が安全です。

業者に依頼するメリットには、次のようなことがあります。

  • プロがやってくれるので、手際よく遺品整理や供養をしてくれます。ほとんどの場合、1日です。
  • 遺品整理や供養だけでなく、清掃もしてくれるので、賃貸の場合、早く明け渡しができます。
  • 貴重品や形見の品は、こん包して送ってもらえます。遠方の方は助かるサービスです。

6-2.業者の料金設定

お焚き上げや遺品整理は、業者によって料金設定は異なります。極端に高いのも、極端に安いのも不安です。高いか安いかを判断するのは、なかなか難しいものがあります。相場があってないような面があるからです。お焚き上げだけを依頼する場合は、以下の料金を参考にしてください。

  • 印鑑や写真:3,000円
  • 家庭用ビニール袋(45L):1個5,000円・2個8,000円・3個以上は追加1個当たり2,000円
  • 布団一式:10,000円
  • 神棚(一般家庭用):10,000円
  • 仏壇:10,000円~

遺品整理は、遺品を整理してこん包し搬出などを行う作業費と、車両の運搬費により料金が設定されます。遺品の量により異なりますが、部屋の広さや作業員の数により、以下を目安にしてください。

  • 1K(作業員2人):約35,000円~
  • 1DK(作業員2人):約60,000円~
  • 1LDK(作業員3人):約80,000円~
  • 2DK(作業員3人):120,000円~
  • 2LDK(作業員4人):約150,000円~
  • 3DK(作業員5人):約180,000円~
  • 3LDK(作業員5人):200,000円~
  • 4DK(作業員6人):約230,000円~
  • 4LDK(作業員6人):260,000円~

また、遺品整理に合わせて供養をしてもらう場合は、別途、見積もりをもらいましょう。

6-3.業者に依頼する際の注意点

業者は、基本的にはどんなものでもお焚き上げや供養をしてくれるので、とても助かります。でも、不法投棄やデジタル遺品の整理には注意が必要です。ここでは、デジタル遺品のお焚き上げや供養について、お話します。

デジタル遺品は、整理したあと、個人情報の漏えいを防止することがとても重要です。従来は、物理的に破壊する行為が中心で、とてもお焚き上げや供養というものではありませんでした。

デジタル遺品も、故人が大切にしてきたものです。データの消去などにノウハウがあり、個人情報を適切に整理し、故人の尊厳を守ってくれる業者を選んでください。携帯電話・パソコン・タブレット・USB・CD/DVD・メモリーカードのお焚き上げや供養は、くれぐれもご注意が必要です。

業者を選ぶときは実績も見て判断することが大切なんですね。
はい。値段だけで選ばないようにしましょう。

7.お焚き上げでよくある質問

遺品などのお焚き上げや供養でよくある疑問を、Q&A方式でまとめます。

Q.仏壇をお焚き上げしたいのですが、大きくて重量もあり持参できません。受け取りに来てもらえますか?
A.お寺で納めるとなると、持参しなければならないためたいへんです。魂を抜かずに、細かく分割して持参するのは感心しません。遺品整理業者に依頼するのが現実的でしょう。

Q.お焚き上げしたい品の種類が多いのですが、まとめて依頼しても問題はないですか?
A.神社やお寺に納めたいと思ったら、どんな品を納めたいのか、事前に確認してください。受け付けてくれない品もあります。民間業者であれば、まとめての依頼も可能です。

Q.お焚き上げと同時に、形見分けもしたいのですが、やり方がよくわかりません。
A.遺品整理士などプロに依頼すれば、仕分け・整理から貴重品や重要書類の捜索・返却、搬出、部屋の清掃まですべてやってくれます。経験豊富な業者は、形見分けするする品ややり方をアドバイスしてくれるはずです。

Q.遺品整理に立ち会うことができない場合、きちんとやってくれるか不安になります。しっかりと適正に整理と供養をしてくれる業者の選び方を教えてください。
A.できれば立ち会うことをおすすめします。でも、どうしてもできない方もいらっしゃるでしょう。不安になる気持ちはわかります。専門業者の中には、Webカメラで作業をリアルタイムに公開している会社も。そのような業者に依頼すると、安心できていいでしょう。

Q.見積額に納得できないときは断ってもいいのでしょうか、失礼に当たりませんか?
A.見積もりは基本的に無料です。断っても失礼になるようなことはありません。もしも、契約に誘導しようとする業者がいたら、厳然と断るべきです。いい業者とはいえません。

Q.女性の部屋を遺品整理する場合、女性スタッフにお願いしたいのですが・・・。
A.女性の部屋の遺品整理をお願いする場合、確かに男性スタッフだと抵抗があるでしょう。最近、このような心配をされる方が増えてきました。遺品整理業者の中には、女性スタッフをそろえている会社もあります。数は多くありませんが、探してみてはいかがでしょうか。

Q.自分でお焚き上げをしても問題はありませんか?
A.自分で処分するときには、お守りなどに粗塩をかけて、半紙に包んで燃やすとお焚き上げになります。塩をかけるのは、清めるための儀式です。燃やしたあとの灰は水で流してください。火事が心配なときは、燃やさずそのままゴミとして処分しても大丈夫です。あるいは、小正月(こしょうがつ=1月15日)の前後に行われる「どんど焼き」に参加して、お焚き上げする方法もあります。

まとめ

お焚き上げという儀式の基礎的な知識と、遺品整理などでお焚き上げをする正しい方法を紹介しました。感謝を込めて供養してあげれば、あなたの大切なものや故人の遺品は、天界に還(かえ)ることができるはずです。お焚き上げは、見送る人に、ぜひやっていただきたい大切な儀式といえます。